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第37回 | アウディの最新車デザイン・性能情報をお届け

アウディR8──サーキットに生まれ、公道で作り込まれた

『R8』は、アウディが培ったモータースポーツのDNAを受け継ぐロードゴーイングカー。限りなく走りの純度を高めたフラッグシップスポーツだ。現行型は2016年にデビューした第二世代だが、今回、改良新型となるマイナーチェンジモデルが発表された。

さらながらレーシングマシン。新型『R8』のエクステリアはより攻撃的なデザインに

マイナーチェンジなので、基本的にはキープコンセプトだが、エクステリアから受ける印象はよりアグレッシブになった。特にフロントフェイスはエッジが立ったデザインだ。

シングルフレームグリルはやや立て幅が薄型化したように見え、フラットでワイドに進化している。また、グリル上部にも新たな意匠が追加されており、新デザインのフロントリップスポイラーやディフューザーも装備された。エンジンコンパートメントは、プラスティックとカーボンファイバーから選ぶことができる。

リアはさらに変化が大きい。テールライト下のエアアウトレットは横方向全体に広がって大型化。マフラーも現行型の中央から左右へと振り分けられた。

ボディフレームは、アルミとCFRP(炭素繊維複合材)を組み合わせた「アウディ スペース フレーム(ASF)」を引き続き採用する。すでに十分軽量だが、新型はフロントスタビライザーにもアルミとCFRPを使用し、さらに重量を約2kg削減している。

スーパースポーツにとって、重さは原罪。グラム単位での軽量化はもっと生まれた運命のようなものだ。馬力や総重量といった数値は発表されていないが、パワーウエイトレシオも向上しているだろう。

トップグレードは最高出力620馬力を発揮。クーペの最高速は330km/hに到達する

心臓部は、自然吸気の5.2L V型10気筒ミドシップエンジン。レーシングカーである『R8 LMS GT3/GT4』とほぼ同じ駆動技術が採用されているという。

ベースグレードの『R8 V10クワトロ』は、最高出力が540hpから570hpへと30hpアップし、最大トルクは55.1kgmから56.1kgmへと向上した。0ー100km/hの加速は、クーペが3.4秒、スパイダーは3.5秒。最高速は、クーペが324km/h、スパイダーは322km/hに到達するとされている。

さらに、トップグレードの「R8 V10パフォーマンス クワトロ」は、最高出力が620hp、最大トルクは59.1kgm。0〜100km/hの加速はクーペが3.1秒、スパイダーが3.2秒。最高速は、クーペが330km/h、スパイダーが329km/hに達するという。ただし、スペックについては公式リリースに記載がなく、これらはいずれも報道によるものだ。

足回りもサスペンションを進化させ、安定性と精度が増した。また、ステアリングは電動パワーステアリングとオプションの「ダイナミックステアリング」によって応答性が向上し、全速度域で道路からのフィードバックが正確に伝わるように改良されている。

乗り味を調整できる「アウディドライブセレクト」は、新型でも健在だ。これまでは、「オート」「コンフォート」「ダイナミック」「インディビジュアル」の4つだったが、そこへ「ドライ」「ウェット」「スノー」が加わることになった。

主要なパラメータを道路の摩擦係数に適合させることで、制動性能も高まっている。強化されたESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)も相まって、100km/hからでもわずか1.5mで停止可能。200km/hでも5mで停止できるという。

新型『R8』は半分以上のパーツがレーシングカー由来。日本導入台数は何台になる?

今回の発表は「Born on the track, built for the road.」という言葉から始まった。意訳すると、「サーキットに生まれ、公道で作り込まれた」といったところだろう。その言葉どおり、新型『R8』はレーシングカーである『R8 LMS GT3』と約50%、『R8 LMS GT4』と60%の共通パーツを使用している。

欧州では2019年初頭から販売が開始されるとのこと。前回は日本市場向け販売台数が限定100台とアナウンスされたが、新型ではどうなるのかも気になるところだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) AUDI AG.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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