メディア個別 もう一度、鋭敏な味覚を手に入れよう。味覚障害を治すための方法とは | editeur エディトゥール

editeur

検索
第26回 | 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう

もう一度、鋭敏な味覚を手に入れよう。味覚障害を治すための方法とは

「味覚に違和感がある」「味がしない」と言った症状を持つ味覚障害。美味しいものを食べるのが好きな人にとってはとてもつらい病気だが、もし罹ってしまった場合はどのように治療するのだろう。「最近食事が美味しくない」と感じる人は、試してみる価値があるかも? そんな味覚障害の治し方について、医学博士の栗原隆先生に話を伺った。
今回のアドバイザー
栗原隆
医師・医学博士
2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本スポーツ協会公認スポーツドクター(旧日本体育協会)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

味覚障害かなと思ったら…積極的に亜鉛を摂ろう

様々な原因によって引き起こされる味覚障害。その治し方の基本はやはり食事にあるようだ。

栗原先生「味覚障害の治療は、その原因にもよりますが食事療法が中心となります。特に、亜鉛は味覚障害の治療には欠かせない栄養素。味覚障害の原因として亜鉛不足が認められる場合は、亜鉛を積極的に撮れるような食習慣の改善に取り組みます。

【亜鉛を多く含む食べ物】
・牡蠣
・牛肉
・うなぎ
・ごま
・海藻類
・豆類
・卵
・アーモンドなどのナッツ類

このような食品を積極的に摂り、亜鉛を補いましょう。しかし、毎日の食事で亜鉛をしっかり摂取するのはなかなか難しいもの。食生活が乱れがちな方は、サプリメントで亜鉛を摂るのも良いでしょう。また、レモンに含まれるビタミンCやクエン酸、動物性蛋白質なども合わせて摂取すると、亜鉛が効果的に働くようになり効果的です」

お酒の飲み過ぎには要注意! 味覚障害を悪化させてしまう食品&生活習慣

一方、味覚障害を悪化させてしまうため、口にするのを避けるべき食品もいくつかある。

栗原先生「偏食や加工食品の摂りすぎには注意が必要です。一部の食品添加物には、亜鉛を体の外に排出したり、亜鉛の吸収を妨げたりするものもあります。また、アルコール分解酵素が働く時に亜鉛が消費されてしまうため、お酒の飲み過ぎも控えましょう。

噛み砕かれて唾液と混ざった『味を持つ物質』を、舌やその周辺にある細胞で感知し、その信号が大脳に伝わることで味覚は認識されます。この一連の流れのどこかで異常が起きて発症するのが味覚障害です。

偏った食生活、アルコールの飲み過ぎだけでなく、睡眠不足や過剰なストレスも健全な味覚の大敵。食生活をはじめとして生活習慣に気をつけることはもちろん、普段からよく噛んで食べ、食事をゆっくり味わい、楽しむ時間を持てるような『心の余裕』を保つことがとても大切です」

味覚障害は一度発症してしまうと、比較的長期の治療期間を必要とする病気。薬物療法や食事療法による治療効果の判定は、概ね3〜6ヶ月以上はかかるとされており、根気よく治療を続けることが大切だ。

半年以上も美味しい食事が味わえないとしたら、グルメな読者にとってこんなにつらいことはない。上記のようなポイントを中心に日頃から食生活や生活習慣に気を配り、まずは味覚障害を未然に防げるよう気をつけたいところだ。

最後にアドバイザーからひと言

栗原先生「他の病気の薬の副作用や、風邪による嗅覚障害から味覚障害を引き起こすこともあります。味覚障害だけに注意するのではなく、日頃から生活習慣病などにかかりにくい運動や食生活を心がけて頂きたいと思います」

Text by Takumi Arisugawa

ピックアップ

editeur

検索