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第27回 | 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう

最近、食事が美味しくない…もしかしたら「味覚障害」かも? 症状別セルフチェック

人生の喜びのうち、大きな部分を占めるのが食事。毎日の食事が美味しく感じられなくなったなら、人生は読んで字のごとく味気ないものになってしまうだろう。しかし、そんな恐怖は決して他人事ではない。40代男性にとって「味覚障害」は非常に身近な病気の一つなのだ。そこで、味覚障害の症状や原因について、医学博士の栗原隆先生に解説していただいた。
今回のアドバイザー
栗原隆
医師・医学博士
2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本スポーツ協会公認スポーツドクター(旧日本体育協会)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

「味がしない」だけじゃない。味覚障害の症状をチェックしてみよう

「前まで好物だったものが、最近美味しいと感じない」といった味覚の変化を、「中年になって味覚が変化した」と捉えて受け流してはいないだろうか? もしかするとそれは、味覚障害の症状かもしれない。

栗原先生「味覚障害といえば『味がしない』『味がいつもと違う』といった症状が思い浮かぶでしょう。しかし、味覚障害の症状はこの他にも存在します。以下のチェックリストに当てはまる症状がないかご確認ください。

⬜︎味が全体に薄く感じる → 味覚減退
⬜︎味が全く分からない → 味覚消失
⬜︎ある特定の味(甘味など)が分からない → 解離性味覚障害
⬜︎何も食べていないのに口が苦い → 自発性異常味覚
⬜︎本来の味と違う味がする → 異味症
⬜︎食べ物が何とも表現できない嫌な味になる → 悪味症

このように、味が感じられなくなるだけではない味覚障害。食事を美味しく食べられなくなることで生活の質(クオリティー・オブ・ライフ)の低下を招くだけでなく、食事が傷んでいることに気づかないなどの危険を伴うこともあります」

40代男性は要注意! 味覚障害の原因はいたるところに転がっている

味覚障害は誰にでも起こりうる病気。なぜなら、その原因は実に多岐にわたるからだ。

栗原先生「味覚障害は、様々な原因によって引き起こされます。

⬛︎加齢
味を感じる味蕾の数は高齢になると減少していくため、加齢とともに味覚が鈍くなると言われています。

⬛︎亜鉛不足
味蕾の働きには、亜鉛が重要な役割を担っています。過剰なダイエットや生活の乱れは味覚障害につながりやすいでしょう。

⬛︎嗅覚の低下
味覚は、口と鼻から味と匂いの情報が脳に送られることによって感じます。ですから嗅覚が低下しても、味覚障害になりやすいのです。

⬛︎舌の汚れ
舌の表面にある白い苔のような『舌苔(ぜったい)』が疲労によって分厚くなると、味を感じにくくなります。

⬛︎病気の一症状
貧血や糖尿病、消化器疾患、甲状腺の疾患などで味覚障害が起きることがあります。また、舌をコントロールしている神経や脳の病気(顔面神経麻痺や脳梗塞、脳出血、聴神経腫瘍、糖尿病など)によって味覚障害が起きることもあります。

この他、服用しているお薬の副作用で味覚障害が起きることもあります。味覚に異常を感じたら、内科もしくは耳鼻科を受診してみましょう」

「40代の男性は、過剰なストレスを抱えていることが多い上、生活習慣も乱れがち。その結果、亜鉛欠乏などから味覚障害につながるケースも増えています」と栗原先生。味覚に変化を感じるときは、日々の生活の乱れや食事の栄養バランスなどを見直すことが大切と言えるだろう。

最後にアドバイザーからひと言

栗原先生「過度なダイエットは禁物。身体に必要な栄養素が摂取できず、栄養バランスがくずれて味覚障害につながるケースも考えられます」

Text by Takumi Arisugawa

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