メディア個別 “緑ルパン”が愛した仏ブランド「イエマ」日本上陸 | editeur エディトゥール

editeur

検索
第31回 | エディトゥールPRIME

“緑ルパン”が愛した仏ブランド「イエマ」日本上陸

アンティーク・ウォッチ愛好家の間では伝説的存在として知られる、フランスの腕時計ブランド「イエマ(Yema)」。2005年のブランド復活から10余年の歳月を経て、2018年秋より待望の国内販売が開始された。やはり気になるのは、往年の人気モデルを見事に復刻したヘリテージコレクションだろう。イエマの魅力とともに、すでに入手可能となっている代表作を紹介する。

イエマといえばスポーツウォッチ。あの名作アニメにも登場

時計大国といえばスイスやドイツを思い浮かべる人も多いはず。しかし、歴史的に見ればフランスも忘れてはならない存在だ。優れた技術に加え、貴族文化に育まれたエレガントなデザインセンスにより、現在に至るまで数多くの傑作を輩出している。

そんなフランス腕時計史のなかでも、とりわけユニークな存在といえるのがイエマだ。1948年、ブザンソンの国立時計製造学校で学んだヘンリー・ルイ・ベルモントが創業した同社は、当時需要が高まっていた新ジャンルであるスポーツウォッチに着目。代表作となる「スーパーマン」、「ヨッティングラフ」、「ラリーグラフ」を筆頭に、60年代から70年代にかけてフランスを代表するスポーツウォッチのブランドとして、世界中にその名を知られることになる。

イエマ代表作中の代表作といえる「スーパーマン」の当時の広告

残念ながら当時、日本ではイエマ製品を入手することは困難であり、一般に知られるブランドとは言えなかったのだが、意外な方面から“伝説”が生まれることになる。“緑ルパン”の愛称でお馴染みのアニメ『ルパン三世』1stシリーズ第1話「ルパンは燃えているか…?!」(1971年10月24日放送)で、ルパン三世が着用していた腕時計が「meangraph super」(1970年発売)であることが判明して以来、イエマの名が一躍注目されることとなったのだ。

ちなみに『ルパン三世』シリーズは、このほかにもオメガ「モントリオール(シーマスター・クロノクォーツ)」やロレックス「サブマリーナ」といった放送当時の最新モデルが、さりげなく描かれていることで有名。腕時計好きは、そのあたりもチェックしてみると面白いだろう。

イエマならではの独創的な“顔”をもつ名作を忠実に再現

いわゆる「クォーツショック」の余波を受け、80年代後半にはセイコー傘下へ。その後ブランドとしては休眠状態に入っていたイエマが“復活”を遂げたのは2005年のことだった。現在は、ヘリテージコレクションを中心とする商品展開により、時計愛好家たちの支持を得ている。イエマの魅力はなんといっても、他国のスポーツウォッチにはみられない、独創的なウォッチフェイスだろう。もちろん国内販売の初弾となるコレクションも、イエマを代表する“顔”の持ち主である。

スーパーマン ヘリテージ(16万5000円/税抜き)

その堅牢性からフランス空軍のパイロットに愛用された歴史を持つ、イエマの名を世界に知らしめた名作。もちろん、ベゼルロック機構は復刻モデルにも継承されている。ケース型は39mm、300m防水の自動巻き。

ラリーグラフ ヘリテージ(35万5000円/税抜き)

1978年のF1ワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが愛用していたことでも知られる、1966年に発表されたレース用のドライビングクロノグラフ。ケース型は39mm、100m防水の自動巻き。

ヨッティングラフ ヘリテージ(35万5000円/税抜き)

5刻みで赤と青に色分けされたレガッタタイムが特徴的な、ヨットレース用のクロノグラフ。こちらもアンティーク・ウォッチファンには人気が高いモデルだ。ケース型は39mm、100m防水の自動巻き。

フライグラフ ヘリテージ(32万5000円/税抜き)

1978年に発売されたパイロット用のクロノグラフ。ケース型は39mm、100m防水の自動巻き。

いずれのモデルもケース型39mmと、日本人の腕にも馴染むサイズ感になっているのがうれしい。ちなみに、このほかにも平均単価約4万円とお手頃なクォーツモデルの販売も予定されているという。アンティーク・ウォッチ好きならずとも、今後の展開に注目したいところだ。

Text by Toshiro Ishii

お問い合わせ先
イエマジャパン株式会社
TEL:03-4500-1865
営業時間:AM10:00~PM18:00(土日祝日を除く)
e-mail:info@yema-watches-japan.com

editeur

検索