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第5回 | プジョーの最新車デザイン・性能情報をお届け

プジョー508 SW──フレンチワゴンという選択肢もあるぞ

ステーションワゴン市場がSUVに取って代わられて久しい。ヨーロッパでは2017年にSUVのシェアが30%を超え、その勢いは増すばかりだ。しかし、ワゴンが忘れ去られた過去のクルマかといえば、けっしてそうではない。9月のパリサロンで発表されたプジョー『508 SW』がその証左。先に発表された新型『508』のアヴァンギャルドなイメージはそのままに、見事にスタイリッシュなワゴンを完成せることに成功している。SUVが台頭してきたことで、むしろワゴンの魅力が際立ったといえるのではないか。

SUVだけじゃない。ヨーロッパのDセグメントは三台に一台がステーションワゴン

世界的にSUVのニーズが増しているとはいえ、ステーションワゴンは自動車における“定番”の形のひとつだ。とりわけヨーロッパではそう見られている。

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのいわゆるジャーマンスリーには、各クラスに必ずワゴンモデルがラインナップされ、ボルボは今年、新型『V60』を発表して“ワゴンの本流”をアピールした。特に、プジョー『508』が属するDセグメントは、販売されるモデルの三台に一台がワゴンというほど、人気の高いカテゴリーなのである。

『508 SW』は、3月のジュネーブモーターショーで発表された5ドアサルーン『508』のワゴンモデル。むろん車名の「SW」は「ステーションワゴン」を意味する。

それまでの『508』シリーズは、大衆ブランドがプレミアム化する過渡期に誕生したモデルで、プジョーらしいスムーズな乗り心地や操縦性を備えてはいたが、スタイリングや質感の面では中途半端な存在であることが否めなかった。そこへ登場したのが、アヴァンギャルドなスタイリングが目を引く新しい『508』シリーズだ。

歌舞伎役者の“隈取り”のようなフロントのLEDライトが目を引くが、流麗なサイドビューも新型『508』の大きな特徴。サッシュレスのドアは、いわゆる“ハードトップ”である。フロントグリル上部には、これまでなかった「508」のエンブレムが見られるが、これは1968年登場の『504』へのオマージュだ。なお、サルーン(セダン)は新たに5ドアのファストバックスタイルとなり、クーペのようなシルエットを実現している。

サルーンの前衛的なイメージはそのままに、ワゴンの使い勝手を加味した『508 SW』

『508 SW』は、『508』のサルーンとしてのイメージを損なうことなく、そこへワゴンの使い勝手の良さを加味したもの。低くワイドなボディの全高は、先代より60mmも低い1420mm。そう聞くと「デザイン重視で荷室が狭いのでは?」と思われるかもしれないが、荷室容量はラゲッジカバーを装着した状態で530Lを実現し、リヤシートを倒せば最大1780Lにもなる。これはフォルクスワーゲン『パサート』と同じ容量だ。

もちろん、ハンズフリーの電動テールゲート、アルミ製フロアレールなど、“今どきの高級ワゴン”がもつアイテムも装備している。

運転席まわりは『508』と共通だが、「i-Cockpit」と名づけられた次世代コクピットのデザインは未来的。メーターパネルはフル液晶で、センターコンソールの10インチタッチスクリーンディスプレイと7つのトグルスイッチがわずかにドライバー側を向いている。なにより独特なのは、グレインレザー、あるいはパーフォレイテッドレザーで巻かれた小さく低いステアリングホイールである。

ダッシュボードは、グレードに応じてカーボン、オークウッド、ゼブラノウッドなどのパネルで仕上げられ、アルカンターラやナッパレザー(ブラックまたはダークレッド)のシートと組み合わされる。オーディオには、フランスのハイエンド・オーディオブランド「FOCAL(フォーカル)」が設計を手がける10スピーカーシステムを採用した。

エンジンはガソリン2種類とディーゼル3種類。クラス初の「ナイトビジョンも装備」

搭載されるエンジンは、出力の異なる1.6Lガソリンターボ「PureTech」2種類と、1.5Lと2.0Lで計3種類となるディーゼルターボ「BlueHDi」。1.5Lの「BlueHDi」は6速MTを組み合わせるが、ほかはすべて8速ATが設定された。さらに、2019年後半には、新開発のプラグインハイブリッド(PHV)を搭載したモデルも追加される予定だ。

また、最新の運転支援システムもほぼすべて装備される。一例を挙げれば、ストップ&ゴー機能つきのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、ステアリングやアクセル/ブレーキを自動制御する駐車支援システム「フルパークアクシス」といった具合だ。

赤外線カメラの映像をヘッドアップディスプレイに表示する「ナイトビジョン」は、クラス初の装備となる。「フランス車はテクノロジー面でドイツ車に劣る」というのは、もう過去の話かもしれない。足回りには電子制御ダンパーが用いられ、サルーンの『508』と同等のスポーツ性、快適性、安全性を実現したという。

4ドアサルーンの『508』は日本導入済み。『508 SW』の上陸は2019年春から夏?

新しくなったサルーンの『508』は、すでに日本国内でもお披露目済み。この11月から「ファーストエディション」の予約受付けがオンラインで始まった。

ステーションワゴンの『508 SW』も日本導入されるのは間違いない。また、プジョーは積極的にディーゼルモデルを導入していることから、「BlueHDi」モデルもラインナップされるだろう。『508 SW』の発売は、ヨーロッパでは2019年1月を予定している。日本国内でのデビューは2019年春から夏になるだろうか。

その際にはぜひ、フランス本国で発表されている「ファーストエディション」を導入してほしい。これはハイエンドモデルである「GT」に、ブラック仕上げのフロントグリルやヘッドライト、ツイントーンの19インチアルミホイールなどを装備し、よりダイナミックなコーディネートとなっている特別モデル。インテリアはブラック、あるいはレッドのナッパレザーで、ラゲッジルームがウッドフローリングで仕上げられるのだ。

Text by Muneyoshi Kitani
Photo by (C) Peugeot Citroën
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
New PEUGEOT 508 SW オフィシャル動画

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