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第14回 | ロールスロイスの最新車デザイン・性能情報をお届け

シルバーゴースト──ロールス・ロイスはここから始まった

完璧なクルマを作るためにロールス・ロイスを創立したチャールズ・スチュアート・ロールスとフレデリック・ヘンリー・ロイスは、1907年、最大の傑作といわれる『40/50HP』を発表する。愛称は「シルバーゴースト」。銀色のボディ、幽霊のように静かでスムーズな走りからそう呼ばれた。そしてRAC(イギリス王立自動車クラブ)の係員を乗せ、ロンドン〜グラスゴーを昼夜ノンストップで往復し、トラブルなしで延べ15000マイル(約2万4120km)を走破。これによりロールス・ロイスの名声が確立された。この『40/50HP』をオマージュした35台の記念モデルが『シルバーゴースト コレクション』だ。

素材にスターリングシルバーを使ったボンネットのスピリット・オブ・エクスタシー

『シルバーゴースト コレクション』は、究極の限定モデルというべき一台だ。むろんベースは『ゴースト』。フラッグシップの『ファントム』と同様の4ドアサルーンで、「シルバーゴースト」以来、84年ぶりに「ゴースト」の名を与えられたモデルである。

「シルバーゴースト」へのオマージュは、おもに視覚として取り入れられている。まず触れておかなければならないのは、ボンネットの先端に配されたロールス・ロイスのマスコット、「スピリット・オブ・エクスタシー(フライングレディ)」だろう。

『シルバーゴースト コレクション』では、スピリット・オブ・エクスタシーの素材に銀の含有率92.5%のスターリングシルバーを採用。台座は銀に次いで熱伝導率の高い鍛造銅だ。『40/50HP』のエンジンルームにも使用された材料で、そこへ純金メッキを施した。

ちなみに台座に型押してある「AX201」という英数字は、『40/50HP』がロンドン〜グラスゴーの耐久トライアルを行ったときに付けていたナンバープレートに由来する。

純銀の粒子が含まれたボディのコーチラインは、ロールスロイスの職人による手描き

35台のみが生産される個体のボディカラーは、いずれも「カシオペアシルバー」。なんとも重厚かつ上質な銀色で、純銀の粒子が含まれたコーチラインがあしらわれている。このラインはハンドペイント、つまりロールス・ロイスが誇る熟練の職人による手描きだ。

ロールス・ロイスの特徴のひとつであるパルテノン神殿をモチーフにしたフロントグリルにはブラッククロームが採用された。「SILVER GHOST – SINCE 1907」の文字が刻印されたホイールは『シルバーゴースト コレクション』のために作られた特別製だ。

内装の素材は青みがかったくすんだ緑の「フォレストグリーン」。チューダーオークのウッドトリムにはシルバーのインレイ、特別製の時計があしらわれ、持ち手がオークの傘も付属する。これらにも「SILVER GHOST – SINCE 1907」の文字が刻まれている。

価格は未発表。ロールス・ロイスは少しの努力や成功では手に入れることはできない

プレスリリースには『シルバーゴースト コレクション』の価格も発売時期も記されていない。

それもそのはずだろう。もともとロールス・ロイスは少しの努力や成功で手に入れられるクルマではない。『ゴースト』は車両価格3000万円余りだが、内装を選んだりオプションを装備したりすると、乗り出し価格はあっという間に4000万円を超えてしまう。

ましてや『シルバーゴースト コレクション』は、ロールス・ロイスの世界最高のクルマという名声を確立した「シルバーゴースト」のヘリテージを祝う35台の限定モデル。我々はロールス・ロイスが製作したスペシャル映像を見て眼福を味わうほかなさそうだ。

TText by Kenzo Maya
Photo by (C) Rolls-Royce Motor Cars
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Rolls-Royce Silver Ghost Collection

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