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第28回 | 40代から始めるジム・トレーニング

ゴムを巻けばトレーニングの質が上がる!?アスリート達が注目する「フロスバンド」の全て

40代男性がトレーニングを行う上で気をつけたいのが、体を痛めないようにすること。若い頃と同じような気持ちで無理をして、思わぬ怪我を招いてしまっては元も子もない。そこで試してみたいのが、様々な競技のアスリート達から熱い注目を集めているゴム製のバンド「フロスバンド」。一体どのようなツールなのか、パーソナルトレーナーの中島健太郎さんに解説していただこう。
今回のアドバイザー
中島 健太郎
パーソナルトレーナー
京都学園大学健康医療学部 非常勤講師。NPO法人日本ストレッチング協会 講師。同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科 修了。修士(スポーツ健康科学)。フィットネスクラブで一般の方を対象にトレーニング指導を行う傍ら、セミナー講師としても精力的に活動。

ウォーミングアップに最適! 包帯のように巻くだけで体が動かしやすくなる

一見すると、ただの平べったいゴム製のバンドに見えるフロスバンド。シンプルなゴムバンドが、トレーニングにどんな効果をもたらすのだろう?

中島さん「フロスバンドとは伸縮性に富んだゴム製のバンドです。海外では以前から使われていたコンディショニングツールですが、日本では2018年から急速に広まり、今では多くのトレーニング愛好家やアスリート達に愛用されています。

使い方はとても簡単。包帯のように手脚に巻き付けて体を動かすだけで、関節可動域が広がったり、痛みの軽減が期待できます。平たく言えば『身体をスムーズに動かしやすくなる』ということです。

実際、多くの方がフロスバンドを初めて巻くと『体が軽くなった』『動かしやすくなった』という感想を口にしています。筋トレをされている方はウォーミングアップの際に使用すると、より大きな動作が可能になるためトレーニング効果がアップします。また、ランニングをする方はセルフケアの際に使うことで、リカバリーも促進されます」

可動域増加、血行促進、デトックスまで。フロスバンドの嬉しい効果

フロスバンドの使い方とそのメカニズムについて、中島さんは次のように解説する。

中島さん「フロスバンドは、ウォーミングアップやクールダウンで使用するツール。トレーニングやストレッチでハリを感じる部位があれば、その箇所に体の末端側からフロスバンドを巻きます。ボディオイルなど滑るものは塗らず、基本は素肌の上から巻きましょう。その状態で関節を動かしたり、対象部位を手でねじったりして、ウォーミングアップやクールダウンを行います。

フロスバンドの効果についてはまだまだ研究が行われている最中ですが、基本的なメカニズムは次の通り。
強い力で圧迫するようにフロスバンドを巻き付けることで一時的に血流を制限し、そこから一気に制限を解くと血行が促進され老廃物が取り除かれます。また、圧迫したまま身体を動かすことで筋肉や皮膚などの軟部組織の滑走性を改善し、それによって身体の動かしやすさが得られると考えられています」

巻き過ぎ注意! フロスバンド使用時の注意点は?

トレーニングの質を向上させるだけでなく、血行を促進することで肩こりや腰痛にも効果が見込めそうなフロスバンド。しかし、取り入れる際には次のような点に注意が必要だ。

中島さん「圧迫の連続時間は長くても2分程度に留めてください。同じ部位に2分以上使いたい場合は、一度ほどいてから再度巻き直しましょう。加圧トレーニングのように圧迫したままでトレーニングを行うようなものではありません。

また、強く圧迫することによって内出血が起きることも珍しくありません。2〜3日で痕は消えますが、気になる方は注意してください。逆に言えば、それくらい強く圧迫することで効果が得られるツールということ。内出血が気になるからといって巻き付ける強度があまりに弱すぎると、効果が期待できません。

最も注意したいのは、圧迫をして血流を制限するという性質上、静脈瘤や血栓症を有している方や抗凝固薬を服用している方などの場合。そういった方には使用が禁止されています。他にも禁忌症状は複数あるため、使用前は各製品の注意事項を参照してください」

トレーニングでは、運動内容と同じくらい体のケアに気を遣う必要がある。ウォーミングアップやクールダウンをついおろそかにしてしまうという人は、この上ない手軽さのフロスバンドを試してみるべきだろう。

[数あるフロスバンドの中でも高品質なフロスバンド「コンプレフロス」。肌への密着度が高く、パウダーフリーのため肌や洋服が汚れる心配は不要。ラテックスアレルギーも最小限に抑えられている。]

最後にアドバイザーからひと言

中島さん「フロスバンドには、様々な長さや幅、硬さのものがあります。ご自身にあったフロスバンドを探してみてくださいね」

Text by Takumi Arisugawa

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フロスバンドの効果と使い方
ストレッチングと柔軟性の科学

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