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第22回 | 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう

その頭のかゆみ、病気かも? 「脂漏性皮膚炎」「頭皮湿疹」の原因と対処法

中年男性に付き物ともいえる頭皮の悩み。しつこいかゆみに悩まされているという人も少なくないだろう。汗やストレスで一時的なかゆみを感じるのは普通のことだが、異様な痒みが続いていたり、フケの量が増えたりといった症状がある場合は、頭皮の病気の可能性もある。今回は、数ある頭皮の病気の中でもポピュラーな「脂漏性皮膚炎」と「頭皮湿疹」について、皮膚科医の山本綾子先生に解説していただいた。

今回のアドバイザー
山本綾子
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園院長
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。地域のファミリークリニックとしてあらゆる皮膚疾患に幅広く対応。特にアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、慢性湿疹、蕁麻疹といった繰り返す皮膚疾患に対する治療・予防に力を入れ、全国からの患者様の治療を行う。

頭皮の状態やフケの量に注目。病気を疑うべきポイントは?

デリケートな頭皮は、ちょっとしたことでかゆみを感じることもある。どんな症状がある場合に病気を疑うべきなのだろう?

山本先生「頭のかゆみには様々な原因があります。誰しも経験があるのは、汗の刺激やストレスなどによる生理的なかゆみでしょう。生理的なかゆみは、一時的にかゆくなったとしてもすぐに治まるもの。頭皮に傷がついたりフケが目立つことはありません。

頭皮自体が真っ赤になったり、どんなにシャンプーしても大量のフケが出るといった場合は、『生理的レベル』を超えており、頭皮の異常や病気の可能性が高いです。

・シャンプーの洗い残しや、整髪料などによる刺激
・高温のお湯やドライヤーなどによる皮膚バリア機能の低下
・頭ジラミや頭部白癬などの感染症

なども疑われますが、中でも最も多いのが『脂漏性皮膚炎』やアトピー性皮膚炎の症状としての「頭部の湿疹」です」

「しばらくしたら治るはず」は危険! 異変を感じたらすぐに受診を

脂漏性皮膚炎と頭皮湿疹。多くの人が悩まされている病気だが、その原因は対極的だ。

山本先生「脂漏性皮膚炎とは、頭部をはじめとした皮脂分泌が盛んな部位に起こりやすいカサカサや赤みのこと。皮脂が多い状態になると、皮膚の常在菌である真菌(カビ)による刺激で炎症が引き起こされてしまう症状です。

一方、頭皮の湿疹は、頭皮が乾燥していることによって引き起こされやすい症状。原因は対極な2つの症状ですが、どちらの場合も頭皮が炎症を起こしている状態では自然治癒は難しいため、皮膚科を受診する必要があります。ステロイドローションなど、症状にあった薬を用いて治療しましょう」

頭皮の状態を改善するには、食生活と◯◯の矯正が有効

異変を感じたら皮膚科へかかるのが最善の方法。しかし、できればそもそも異変を感じることなく、頭皮を健康な状態に保っていたい。頭皮の状態を守るためにはどのような生活習慣を心がけるべきなのかについて、山本先生は次のように語る。

山本先生「頭皮の状態を整えるには、食生活の改善も大切なポイントです。特に、ビタミンB2、B6は皮脂の分泌を整えるのに効果的な栄養素。これらを多く含む食材を意識的に摂るようにしましょう。また、冷たい食べ物や飲み物はお腹を冷やしてしまい、ビタミンを作り出す腸内細菌の状態を悪化させてしまうため、避けるようにしてください。

さらに、頭の痒みを抑えるための習慣として意外に大切なのが、『猫背の姿勢を正すこと』です。猫背の姿勢は物理的にお腹を潰した状態になってしまうため、腸内細菌に良くありません。また、猫背の状態でパソコンの画面などを見ようと前を向くと、首の後ろが潰れるような形になります。首には頭皮に栄養を送るための血管やリンパ管が通っているため、それらが潰されてしまうと頭皮の状態は悪化してしまうのです」

ベタつきや乾燥など、頭皮の状態が安定しにくい40代。日頃から頭皮に注意を向けた生活を送ることで、若々しく健やかな印象を手に入れたいものだ。

最後にアドバイザーからひと言

山本先生「抗真菌剤である『ミコナゾール硝酸塩』を含むシャンプーは市販されています。脂漏性皮膚炎に悩んでいるけど通院する時間がなかなか取れないという方は、試してみてもよいかもしれません」

Text by Takumi Arisugawa

リンク
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園
皮膚科専門医山本綾子のアトピー撲滅プロジェクト

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