メディア個別 ルノー アルカナ──ロシア発のSUVクーペは上陸するのか | editeur エディトゥール

editeur

検索
第18回 | ルノーの最新車デザイン・性能情報をお届け

ルノー アルカナ──ロシア発のSUVクーペは上陸するのか

「SUVに乗る」というスタイルが日常的となった今、人々はSUVに“次のファッション”を求めている。そのひとつの回答が「SUVクーペ」だ。高い最低地上高といったSUVの特徴を持ちながら、スタイリングはクーペのように流麗なフォルムを持つ、新たなクロスオーバーモデルである。代表車種はBMW『X4』『X6』、メルセデス・ベンツでいえば『GLCクーペ』『GLEクーペ』がそれにあたる。この市場に新たな刺客を送り込んできたのがルノーだ。8月終わりのモスクワモーターショーで、新型SUVクーペの『アルカナ』がアンベールされた。

ドイツのプレミアムブランドが独占するSUVクーペ市場にフランスのルノーが挑む

SUVクーペは、BMWが2008年に発売した『X6』で開拓した新しいカテゴリ。その名のとおり、クーペのようなスタイリッシュなスタイリングを持つクロスオーバーモデルだ。

ニッチながらも確実にファンを増やしており、メルセデス・ベンツは『GLCクーペ』『GLEクーペ』を発表してBMWに追随。さらに、アウディやポルシェもSUVクーペを開発中といわれている。ドイツのプレミアムブランドにとって、無視できない市場なのだ。

このドイツ勢が独占するカテゴリに新型車『アルカナ』を投入するのがフランスのルノーだ。車名の由来はラテン語の「Arcanum(アーケイナム)」。これは「神秘」や「秘密」を意味し、クルマのコンセプトである「神秘、魅力、先駆者精神」と結びついているという。

ルノー『アルカナ』はBMWやメルセデス・ベンツよりリーズナブルなSUVクーペ?

フロントマスクは現行『メガーヌ(メガーヌ4)』など最新のルノー車と共通のデザインで、フルLEDヘッドライトを装備。ルーフラインはクーペのように後方へ向けて傾斜が強まり、サイドビューはシンプルでありながら豊かな曲面によってボリューム感を感じさせる。

もちろん高められた車高、大きなホイールアーチ、19インチホイールといったSUVの特徴も備える。リヤではLEDストリップ・テールライトやアルミ製テールパイプが印象的だ。

ワールドプレミアされたショーカーのボディカラーは「レッドメタリック」。これは、2013年のコンセプトカー『デジール』や現行『ルーテシア』のイメージカラーであり、近年のルノーにとって重要な意味を持つ色だ。『アルカナ』にかける熱意の表れに違いない。

詳細なスペックは明かされていないが、ルノー傘下のダチア『ダスター』とロシア向けのルノー『キャプチャー』に使われるBOプラットフォームをベースとした5人乗りCセグメントモデルのようだ。ドイツ勢よりリーズナブルなSUVクーペを提供しようということだろう。

モスクワの工場で生産され、発売もロシアから。『アルカナ』の日本導入はあるか?

『アルカナ』はルノーのモスクワ工場で生産され、2019年にまずロシア国内で発売される。その後、各国のマーケット向けにローカライズを行い、順次投入される予定だという。

発表の場がロシアなら、生産も発売もロシアからというわけだ。それは『アルカナ』が従来のルノー車と異なり、ロシアを主戦場に考えられ、開発された新型車であることを意味する。ロシアには舗装の悪い道が今も多く残り、富裕層の多くがSUVに乗る。その一方、クーペの人気も依然として高い。SUVクーペは彼の地でニーズの高いカテゴリなのである。

また、ルノーはダチアなどのグループブランドを含めれば、ロシアの自動車市場で28%ものシェアを持つ。ロシアはフランス本国に次ぐ世界で2番目に大きな市場なのだ。そのロシアでルノーがSUVクーペをラインナップするのは必然だったといえるだろう。

『アルカナ』の販売地域には、もちろんアジアも含まれる。ただし、このクルマに右ハンドルが用意されるかどうかは現段階ではわからない。日本への導入も未定だ。しかし、日本の路上でも存在感を誇るであろうことは、このスタイリングを見れば容易に想像できる。台数限定で導入されたら、それこそプレミアムな存在になれるのではないだろうか。

Text by Muneyoshi Kitani
Photo by (C) Renault
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Renault ARKANA オフィシャル動画

editeur

検索