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第3731回 | NOMOOO powered by éditeur

軟水仕込みがポイント!広島が生んだ銘酒「醉心」の魅力を徹底解説

突然ですが「醉心(すいしん)」というお酒、ご存知ですか?

醉心は、広島県中央部の鷹の巣山山麓から湧き出る究極の超軟水で仕込まれた、非常に丁寧に作られている日本酒です。

日本画の巨匠・横山大観が生涯愛したお酒としても知られています。

今回は“辛口にして甘露”な伝統の広島の酒、「醉心」について詳しくご紹介しましょう!

1.醉心山根本店の歴史

◆広島、吉備の酒

広島県三原の酒は古くから酒の銘醸地として有名で、万葉集に「吉備の酒」として詠まれるなど人々から愛されてきました。
加賀の菊酒、博多の練酒とともに名酒として紹介されています。

また、三原は酒の先駆け的存在でもありました。江戸時代、多くの酒は濁り酒だったのに対し、三原ではすでに現代の酒に近い清酒の醸造がされていたようです。

◆醉心山根本店の歴史

万延元年(1860年)に醉心山根本店は創業を開始します。

明治中期に20数種あった銘柄を統一し、「醉心」が誕生してから醉心山根本店の躍進がスタート。
当時、広島の酒=田舎の酒とされていた中、明治45年(1912)に大蔵省主催の第二回全国酒類品評会でみごと1位を獲得
“辛口にして甘露”な伝統の広島酒としてより多くの人から愛されます。

それから大正に入り、大正3年(1914)国税庁醸造試験所による全国蔵元の優良酵母分離において協会3号酵母が認められます。
さらに大正8年(1919)、10年(1921)、13年(1924)に全国酒類品評会において3度連続で優等賞獲得をなしえ、名誉賞を獲得。

醉心は時代の流れの中で、より進化し、美味しいお酒を造り続けているのです!

◆横山大観「醉心は我が主食なり」

誰もが一度は聞いたことがあるであろう、日本画の巨匠「横山 大観」は大の醉心好きとして有名です。まろやかでありながら、辛口の醉心がお気に入りだったのだそう。

横山大観の食事は朝お茶碗に軽く一杯口にする程度で、それ以外は醉心でカロリーを取っていたのだとか!なかなか極端な食事方法ですよね(笑)

そんな横山大観は、やがて大観の妻を通じて三代目・山根薫社長と出会い意気投合。『酒造りも、絵画も同じ芸術なのだ』とすっかり横山大観と仲良くなった三代目蔵元は、生涯にわたって醉心を無料で贈り続けたのだそう。

また昭和20年(1945)、東京大空襲によって流通がマヒしていたときにも横山大観は「東京に醉心を送ってほしい」と直筆で手紙を書いて求めます。

晩年、薬や水も飲めなくなるほどの病で倒れた横山大観ですが、醉心は飲むことができ、それから徐々に薬や水が飲めるようになるまでに回復したのだとか!
彼にとっては醉心は薬よりも効く薬であったのですね!(笑)

 2.醉心のこだわり

◆水

醉心山根本店の酒は、超軟水で仕込まれています。

仕込み水は広島県中央部の鷹の巣山山麓から湧き出る硬度14の超軟水、「ブナのめぐみ」。
鷹の巣山にはブナの原生林があり、それによって湧き水はミネラル分をほとんど含んでいない、究極の軟水になるのだそうです。
軟水で酒造りをすると酵母がゆっくりと醗酵し、芳しい香りになります。
すっきりした飲み口と、上品で柔らかい甘味と旨味、軽やかで香り高いお酒に仕上がります。

明治20年代、安芸津の醸造家 三浦仙三郎氏が「軟水醸造法」と呼ばれる醸造法を開発してから、広島のお酒は「軟水」で仕込むことが特徴でした。
しかし、環境破壊などによって昭和末期から平成初期にかけて、広島県の蔵元が使う水は徐々に硬水へと変化していきます。

そこで、本当に美味しい「軟水仕込み」の酒を作るために、地下水脈を五代目蔵元と六代目蔵元が平成12年に新しく掘り当てたのが「ブナのめぐみ」。
1メートル異なる場所であるだけで水質が変わる地下水脈から理想の軟水を見つけました。
美味しいお酒のために、地下水脈を掘り当てる…すごい情熱ですね。

◆米

原料米は、最高級とされる「山田錦」や広島県産の厳選した酒造米「八反」や「千本錦」など、原料米にこだわった造り。

「精米歩合などの裁定が65%以下、最高30%」と高度な精米を行っています。

中でも「山田錦」を30%まで磨き、「超軟水」で仕込んだ鳳凰醉心『究極の醉心』大吟醸はこのこだわりがよく反映されています。

※この記事はグルメ情報サイト「NOMOOO」から提供を受けて掲載しています

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