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第3回 | ホンダの最新車デザイン・性能情報をお届け

佐藤琢磨も唸った──ホンダNSXの改良型がアンベール

2018年7月、快晴のミッドオハイオ・スポーツカーコースで、日本が誇るスーパースポーツのインプレションが行われた。ステアリングを握るのは、元F1ドライバーであり、アジア人で初めてインディ500の優勝ドライバーとなった佐藤琢磨。クルマはホンダ『NSX』の2019年モデルだ。デビュー以来、初となる改良新型である。この様子は、47秒の動画として特設サイトで公開され、そこで2018年秋の発表予定がアナウンスされた。

初代『NSX』の生産終了から10年後に甦った“人間中心のスーパースポーツ”

初代『NSX』のデビューは1990年。アイルトン・セナが開発にかかわり、自らの愛車としてステアリングを握ったクルマだ。コンセプトは「人間中心のスーパースポーツ」。卓越した運動性能を持ちながら誰もが快適に操ることができることにこだわった。

初代『NSX』は国内外で高い評価を得たが、2006年に惜しまれながら生産を終了。余談ではあるが、状態によっては今も高値で取り引きされている。

2世代目、つまり現行型は、生産終了から10年後の2016年にプレミアムスーパースポーツとして甦った。「人間中心のスーパースポーツ」という初代モデルのコンセプトを継承しつつ、進化したホンダ独自の先進的な電動化技術を採用し、新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience)の提供を目指した。

パワートレインは、3.5L V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンと3つのモーターからなる「SPORTS HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」によるハイブリッド方式。エンジンだけでは達成することが難しい高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を特長としている。

テストドライブした佐藤琢磨も絶賛。進化した『NSX』のシャーシや足回り

今回は初の本格改良となるだけに、期待もひとしおだ。現時点(9月27日現在)では、国内に向けてまだ詳細が明らかにされていないが、ホンダの海外向け高級ブランド「アキュラ」ではすでにその内容が発表されている。

走行性能で重点が置かれたのは、シャーシの強化や足回りのチューニング、ソフトウェアの見直しだ。シャーシの強化では、前後のスタビライザーバーが前部で26%、後部で19%の剛性アップ。リアのトーリンクブッシングが21%、リアハブの剛性は6%向上したという。

足回りでは「アクティブ磁気レオロジーダンパー」、ソフトウェアでは「VSA設定」、ハンドリングでは「電動パワーステアリング」、パワートレインでは「スポーツハイブリッド SH-AWD」が改良された。スペックは、システム全体の最大出量573hp、最大出力476ポンドフィート(65.8kgm)となっている。

足元には、『NSX』専用に新開発された「コンチネンタル スポーツコンタクト 6タイヤ」を装着。毎日の通勤から雨天走行を含むトラック使用まで、あらゆる状況でハンドリング性能を向上させている。

これらの改良により、限界時におけるバランスやコントロールは格段に増し、微妙なスロットル操作でより正確にアンダーステアやオーバステアを調整できるようになった。結果、鈴鹿サーキットのテスト走行では、ラップタイムを從來から約2秒も縮めたという。

テストドライブを終えた佐藤琢磨は「第一印象、すごく正常進化したなというのを感じ取ることができました」と語る。高速コーナーに飛び込んだときのフロントの入り方、リアの動き、立ち上がりの良さを絶賛していた。

ボディカラーに新色「サーマル・オレンジ・パール」が登場。キャリパーも同色

公開された改良型のボディカラーは「サーマル・オレンジ・パール」。これはプレミアムペイントのオプションで、アキュラのモータースポーツ活動の伝統カラーに敬意を表したもの。このボディカラーでは、オプションのカーボンセラミック(CCM)ブレーキにオレンジ色のキャリパーを取り付けることができる。「サーマル・オレンジ・パール」以外には、赤いキャリパーの装着が可能だ。

通常のボディカラーでは、フロントグリルガーニッシュを従来のシルバーからボディ同色に変更。フロントグリルサラウンド、フロントエアインテークメッシュ、リアバンパーアウトレットメッシュには、光沢のあるハイグロス加工で特徴を出している。

改良型『NSX』の価格は従来より約1%アップ。日本円で3000万円前後になる?

コックピットには、従来は1500ドル(約17万円)のオプションだった4ウェイパワースポーツシートを標準装備。無料でブラックメリノレザーとアルカンターラの軽量スポーツシートに変更も可能だ。衛星リンクナビゲーション、ELSStudio プレミアムオーディオ、フロントとリアのプロキシミティセンサー、アルミスポーツペダルも標準で装備する。

アキュラ『NSX』の価格は、従来モデルよりも1500ドルアップの15万7500ドル(約1773万円)。日本で発売されている従来モデルは2370万円となっているので、アキュラと同じように約1%値上げされたとしたら、2400万円ほどの価格になりそうだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) Honda Motor
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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NSX 2019年モデル 佐藤琢磨インプレッション

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