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第109回 | 大人のための最新自動車事情

あれは誰だ?──世界に一台だけのデビルマン オロチ

「あれは誰だ 誰だ 誰だ あれはデビル デビルマーン デビルマーン♪」。1970年代に少年時代をすごした大人たちなら、この主題歌を聴くと“デビルマン”の姿がまざまざと瞼に浮かぶに違いない。『デビルマン』は永井豪原作による異色の変身ヒーローアニメだ。バイオレンスな描写、エロチックなキャラクター、毒のあるストーリーは、まさに永井氏ならではのもの。その永井氏の画業50周年と光岡自動車の創業50周年を記念したスペシャルモデルが『デビルマン オロチ』である。ベースは国産スーパーカー『オロチ』。限定台数はたったの一台だ。

神話に登場する大蛇をモチーフにしたスーパーカー『オロチ』の特別仕様車

光岡自動車は日本で10社目となる自動車メーカーだ。1968年に富山県で創業して以来、完全受注生産による個性豊かなデザインのクルマを製作している。

よく知られているのはレトロポップなクルマや過去の名車を復活させたパイクカーだろう。なかでも1994年に発表したロータス『スーパーセブン』のレプリカモデル『ゼロワン』はヒット作となり、このクルマが型式認定を受けたことによって、光岡自動車は国土交通省に10番目の国産自動車メーカーとして認められることとなったのだ。

2001年の東京モーターショーでデビューした『オロチ』は、その名のとおり、神話に登場する大蛇をモチーフとした初の自社開発モデルだ。光岡自動車のクルマはトヨタや日産からドライブユニットの供給を受けているが、『オロチ』が搭載するのもレクサス『RX』用に開発された3.3Lの水冷V型6気筒DOHCエンジン。全長4560mm×全幅2035mm×全高1180mmのボディは、ランボルギーニと並んでも遜色のない存在感を放つ。

残念ながら『オロチ』の生産は2014年に終了している。そのため、今回の『デビルマン オロチ』は車台番号下3ケタが「002」、市販前の2002年4月に初度登録された車両をベースに製作された。なんと走行距離約3500kmという極上中古車で、おそらく光岡自動車の富山ファクトリーショールームに保存されていた車両と思われる。

デザインは『デビルマン クライベイビー』のアートディレクターらが担当

『デビルマン オロチ』は、2018年1月からNetflixで配信されているオリジナルアニメ『DEVILMAN crybaby(デビルマン クライベイビー)』とコラボレーションしたモデルでもある。『デビルマン』には永井氏本人による『デビルマンレディー』をはじめ、多くの派生作品が存在するが、『クライムベイビー』はその現代版リメイクという位置づけだ。

グラフィックデザインは『クライベイビー』のアートディレクターである阿閉高尚氏と『オロチ』のデザイナーの青木孝憲氏が共同で担当。ボディカラーは“デビルウイング”をイメージした「ブラッディレッド(血のような赤)」を基調とし、エンジンフードにはデビルマンの顔にあるブラックマークがグラデーションされている。ここに大蛇をモチーフとするグリルとヘッドライトが合わさり、まるで有機体のようなカラーリングとなっているのだ。

また発表会では、『デビルマン オロチ』のインテリアにオーナーだけがわかるグラフィックが施されていることも明かされた。ちなみに、『デビルマン オロチ』はメインキャラクターの飛鳥了が乗るクルマとしてアニメにも登場する。疾走シーンは見逃せない。

『デビルマン オロチ』の価格は『エヴァンゲリオン』仕様を超える1968万円

じつは、光岡自動車がアニメとコラボして「スペシャル オロチ」を作るのはこれが初めてではない。2014年にはセブン-イレブン・ジャパンとの共同企画で『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボモデル『エヴァンゲリオン オロチ』をやはり限定一台で製作している。

エヴァ初号機の紫をベースカラーにイエローグリーンのラインを合わせ、猛毒をもつ昆虫のようなクレージーカラーをまとったスペシャルモデルだ。価格は1600万円(税込み)。

しかし、『デビルマン オロチ』の価格はそれをさらに上回る1968万円(税込み)。超プレミアムモデルとはいえ、価格もなかなか疾走しているのである。申し込みは9月8日の午前10時から11月15日の午後12時まで。光岡自動車の専用ウェブサイトで受け付けている。

多数の申し込みが予想されるが、その場合は抽選となる。抽選は 11月下旬、納車は12月の予定。この1台限りのスペシャルモデルを手にすることができるのは「誰だ?」。

Text by Katsutoshi Miyamoto
Photo by (C) Mitsuoka Motor Co., Ltd.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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