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第13回 | ベントレーの最新車デザイン・性能情報をお届け

この美しさを見よ──ベントレーの新たなウッドトリム

ロールス・ロイス、トヨタ『センチュリー』、ベントレー。これらの高級車に共通するのは、内装の素材に美しい木目のパネルを多く用いていることだ。いずれも熟練の職人が手作業で仕上げている。なかでもベントレーが採用するウッドベニヤは、世界でもっとも優れたもののひとつとして知られるが、このたび同社のビスポーク部門「マリナー」による新たなウッドパネルのオプションが追加された。それが「オープン・ポア・ウォールナット」である。

ウォールナットの美しさをそのまま生かした芸術品のようなウッドトリム

ウォールナットとは、クルミ科の広葉樹のこと。おもに「衝撃に強い」「加工性や接着性に優れている」「加工後に狂いが少ない」「高級感がある」といった特徴を持つ。

ベントレーには「ベニヤハンター」と呼ばれるエキスパートの専門チームが存在し、アメリカのカリフォルニア州で特別に栽培されている広葉樹を定期的にチェックしている。今回のオプションでは、そのなかから最高品質のウォールナットだけを選択。樹皮の外側の層と内側のコアとの間にあるテクスチャ加工された部分から注意深く切断されるという。

オープン・ポアは「目はじき塗装」のひとつ。簡単にいうと、木材の持つ優雅な美しさ、つまり導管(木部の主要構成部分)をそのまま生かした塗装仕上げのことだ。

削り出されるウォールナットは厚さわずか1mmほどの超薄層。それをマリナーの職人たちが3段階で塗装していく。その際に用いられるのも、ハイグロスラッカーコーティングと呼ばれる特別な方法だ。それにより木目を際立たせ、なめらかな仕上がりとなるという。

設定されるのは『ミュルザンヌ』『フライングスパー』『ベンテイガ』の3台

オープン・ポア・ウォールナットが設定されるのは、旗艦モデルの『ミュルザンヌ』、4ドアサルーンの『フライングスパー』、ラグジュアリーSUVの『ベンテイガ』の3車種のみ。また、前述したように、このオプションはベントレーのビスポーク部門であるマリナーが一台一台を手作業で仕上げていく。納車まで時間がかかることは覚悟したほうがいいだろう。

オプション費用については何もアナウンスされていないが、おそらく国産メーカーの新車が買えるような価格になると思われる。とはいえ、これほど見事な内装を持ったベントレーは一生ものの宝になる。それを思えば、富裕層にとっては高くないだろう。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) Bentley Motors
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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