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第32回 | アウディの最新車デザイン・性能情報をお届け

アウディ TT──マン島の栄光から80年目のBrush Up

アウディ『TT』の名は、「ツーリスト・トロフィー」の頭文字を意味する。イギリス王室領マン島で開催される世界一危険な公道二輪レース、かの有名なマン島TTレースに由来するものだ。現在のアウディの前身は、第一次世界大戦後の1932年に4つのドイツメーカーが合併して結成された「アウト ウニオン」。じつは、そのひとつのDKWが1938年のマン島TTレースに参戦し、『SS250』というレーサーでクラス優勝をはたしているのだ。それからちょうど80年。3代目『TT』がマイナーチェンジを受け、ブラッシュアップがはかられた。

アウディ『TT』は唯一無二のデザインを持つプレミアムコンパクトスポーツ

アウディ『TT』はプレミアムコンパクトスポーツを代表する一台だ。初代『TT』のデビューは1998年。内外装の各所に取り入れられた「円」をモチーフとしたデザイン、小さなサイドウィンドウといった唯一無二のスタイリングは、多くのファンを生み出した。

2006年に第2世代へ、2014年に第3世代へと二度のフルモデルチェンジを行っているが、基本的なプロポーションは変わらない。すべてのアウディ車がそうであるように、プレミアムカーとしての高い質感を持ち、よりシャープさも増している。現行モデルは3代目だ。

ボディバリエーションは『TTクーペ』と電動式の幌を持つ『TTロードスター』の2種類。よりスポーティなグレードである「TTS」や、最高出力400psを発生する2.5L 5気筒ターボエンジンを搭載した「TT RS」もラインナップする。

二度目のフルモデルチェンジから3年。今回のマイナーチェンジでは、スタイリングからパワートレイン、バリエーションまで、多岐にわたってブラッシュアップがはかられている(「TT RS」はRSシリーズの別モデルという位置づけで、マイナーチェンジの対象となっていない)。

水平バーからハニカム形状に変更され、より立体的になったフロントグリル

見直されたデザインのテーマは、より「masculine(男らしく)」、より「progressive(進歩的な)」、そして「even sportier than before(さらにスポーティに)」。

まずアウディの特徴である“シングルフレームグリル”が従来の水平バーからハニカム形状に変更され、より立体的なデザインとなった。その左右に配置されるエアインテークも開口部が拡大されている。リヤではバンパーをリデザイン。こちらには水平ラインを取り入れ、よりワイドなイメージとなった。テールランプも新デザインだ。

また、外観上ではわからないが、給油口がキャップレスとなったことも新しくなった部分のひとつ。フラップを開ければ、すぐに給油ノズルを差し込むことができる。

新たに設定されるパッケージオプションの「Sライン」を選べば、チタンブラック仕上げとなる縦型のエアインテークが特徴的なバンパー、同じくチタンブラックのインサートが施されるサイドエアダム、インテークが追加されディフューザー形状のリアバンパーなど、さらにアグレッシブなスタイリングにすることが可能だ。

ボディカラーは、従来のカラーバリエーションに加え、「コスモスブルー」「パルスオレンジ」「ターボブルー(Sラインのみ)」の3色が新たに追加された。

パワートレインは、全モデルが2.0L直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」を搭載

インテリアに大きな変更はないが、シートが新デザインとなり、ヘッドレスト一体型のスポーツシートを標準装備する。「Sラインパッケージ」にはSスポーツシートが採用された。

ほかにも、フル液晶メーターを持つ「バーチャルコックピット」、独自のコネクティッドシステム「アウディ コネクト」を搭載するMMI(マルチメディアインターフェイスナビゲーション)を標準装備。もちろん、「アウディサイドアシスト」をはじめとする運転支援システムも装備される。14チャンネル680Wの「Bang&Olufsen Sound System」も選択可能だ。

パワートレインについては詳細が明らかにされていないが、1.8Lモデルが廃止され、全モデルに2.0L直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」が搭載されるようだ。「TTS」は、最高出力が従来の286psから306psへ、最大トルクが380Nmから400Nmへと引き上げられる。

新型『TT』は2018年末から欧州でデリバリー。日本導入は2019年春から夏?

ドイツ本国をはじめ、ヨーロッパでのデリバリーは2018年末から開始されるという。そう考えると、日本導入は2019年の春から夏といったところだろうか。

DKWのレーサーがマン島TTレースでクラス優勝してから80年ということもあり、ブラッシュアップされた新型『TT』は、この8月にゆかりの地であるイギリス・マン島に各国のジャーナリストを集めて国際試乗会を行った。

ツーリスト・トロフィーとは、クルマでいう「GT(グランドツーリング)」のこと。それは『TT』の本質が「長距離を快適に走れるスポーツモデル」にあることを意味する。日常の足としても愉しめるプレミアムコンパクトスポーツは、日本の都市部によりマッチするはずだ。新型『TT』は、都会に暮らす大人のクルマとして、さらなる魅力を放つことだろう。

Text by Text by Muneyoshi Kitani
Photo by (C) AUDI AG.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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