東京国際映画祭で特集上映される「ガンダムとその世界」
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東京国際映画祭で特集上映される「ガンダムとその世界」

1985年から始まり、今年で28回目を迎えた東京国際映画祭。今回の特集上映は「ガンダムとその世界」と題し、20を超えるタイトルの映画やテレビアニメなどから選りすぐった新旧のガンダム作品が上映されることになった。小さなブラウン管テレビで見ていた「ガンダム」の世界が、映画館の大きなスクリーンで見られることに心躍らせ、チケットを握りしめて映画館を取り囲むように並んで上映を心待ちにしたあの作品が、今再び大きなスクリーンでよみがえる。

ガンダムは“現在進行形”のコンテンツ

昨年好評を博した『新世紀エヴァンゲリオン』の生みの親である庵野秀明氏が手がけた作品を上映する「庵野秀明の世界」に続き、今回特集されることとなった「ガンダムとその世界」。東京国際映画祭では、ガンダムを特集することについて「ガンダムは“過去の傑作”ではなく“現在進行形のコンテンツ”であるがゆえ様々な新作も誕生し続けており、その魅力を満喫できる上映作品とその特集タイトル名が決定いたしました」とアナウンスしている。

さらになぜガンダムが選ばれたのか、については「日本独自のコンテンツや風習が注目を集める昨今、日本が世界に誇るロボットアニメーションの祖であり、日本人の未来感・宇宙観に多大な影響を与え続けるガンダムシリーズを東京国際映画祭で特集上映することで日本文化の多様性を世界に発信し、日本の複合的な魅力を東京国際映画祭を通して世界に広めていきます」というミッションがあるのだという。
(c)創通・サンライズ

新旧のバラエティ豊かな「ガンダム」が勢揃い!

1981年に公開され、社会現象となった映画『機動戦士ガンダム』から、2015年公開の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』まで、そして新たな層へガンダム人気を広げたコミカルな『機動戦士SDガンダム』や3DCGで描かれた『GUNDAM EVOLVE../7 XXXG-00W0 WING GUNDAM ZERO』、さらには2009年8月に「機動戦士ガンダム30周年記念大博覧会」と題して行われた「GUNDAM BIG EXPO」で上映されて以来6年振りという、ガンダムの生みの親である富野由悠季氏が総監督を務めた30周年記念ショートフィルム『Ring of Gundam』の劇場初上映があるなど、初心者からマニアまで、幅広い世代、そして国籍関係なく楽しめる映画祭にふさわしいラインナップとなっている。上映されるのは、下記の26作品だ。

『機動戦士ガンダム』
『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
『機動戦士ガンダム F91』
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』
『∀ガンダムI 地球光』
『∀ガンダムII 月光蝶』
『機動戦士ZガンダムI A New Translation 星を継ぐ者』
『機動戦士ZガンダムII A New Translation 恋人たち』
『機動戦士ZガンダムIII A New Translation 星の鼓動は愛』
『Ring of Gundam』
『劇場版 機動戦士ガンダム00 ‐A wakening of the Trailblazer‐』
『機動戦士ガンダムUC episode 1 ユニコーンの日』
『機動戦士ガンダムUC episode 2 赤い彗星』
『機動戦士ガンダムUC episode 3 ラプラスの亡霊』
『機動戦士ガンダムUC episode 4 重力の井戸の底で』
『機動戦士ガンダムUC episode 5 黒いユニコーン』
『機動戦士ガンダムUC episode 6 宇宙(そら)と地球(ほし)と』
『機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に』
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』
『ガンダムGのレコンギスタ』(#1~#3、#26)
『GUNDAM EVOLVE../7 XXXG-00W0 WING GUNDAM ZERO』
『機動戦士SDガンダム』
『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』

また今回『機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に』が、ガンダム作品としては初の「MX4D」で上映されることが決定した。シートが前後や上下に動き、フォグやストロボ、水しぶきや風なども発生させ、映画を「観る」から「体感する」へと発展させたMX4Dによる上映は話題となることだろう。さらに『月刊ガンダムエース』で連載を持つ漫画家の大和田秀樹氏、南北氏、広瀬まどか氏らによるスペシャルコラボ企画など関連イベントも展開されるなど、目が離せない企画が目白押しだ。
(c)創通・サンライズ
1985年の第1回ではオープニングに黒澤明監督の『乱』、クロージングには市川崑監督の『ビルマの竪琴』、そして相米慎二監督の『台風クラブ』が大賞を受賞するなど、30年後の現在から見ると超豪華な作品の競演から始まった東京国際映画祭。今年は10月22日(木)~31日(土)に開催され、メイン会場となる六本木ヒルズ以外にも、新宿エリアや歌舞伎座などフェスティバルエリアを広げ、例年よりも会期を延長して10日間行われる。もちろん「ガンダム」以外にも多くの映画が上映され、華やかなゲストたちが集まり、25日にはジョン・ウー監督のスペシャルトークイベントがあるなど様々な催しも開催される。ぜひ会場へ足を運んで、映画の世界を体感して欲しい。

Text by Tamotsu Narita

Main Photo (c)創通・サンライズ