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第29回 | 体調を変えたいなら、40代からの体質改善

秋のダルさは「残暑バテ」かも? 油断できない残暑バテチェックリスト

近年続く異常気象。夏の最高気温は40度近くまで上がることも珍しくなく、30度でも「過ごしやすい」と感じるほどの猛暑が常となってきた。立秋を過ぎた頃はもちろん、9月に入っても暑さの続くこのごろでは、涼しさにホッと気を緩めることも許されない。やっと待ち望んだ秋を迎えたのに体調が優れない、「残暑バテ」の症状を訴える人は年々増えているようだ。そこで、残暑バテについての見識を深めるべく、医学博士の栗原隆先生に話を伺った。
今回のアドバイザー
栗原隆
医師・医学博士
2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本スポーツ協会公認スポーツドクター(旧日本体育協会)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

秋の体調不良… すでに「残暑バテ」にかかっているかも?

ここのところ耳にする機会が増えてきた「残暑バテ」。一体、どんな症状なのか? 栗原先生にチェックリストを提案していただいた。

栗原先生「『残暑バテ』(秋バテ)は、いわゆる『夏バテ』の延長にあるものです。普通は暑さが一段落して過ごしやすくなると、心身の調子は良くなってくるもの。しかし、秋になっても体調が優れない場合は、残暑バテを疑うべきでしょう。

残暑バテの主な症状は以下の通り。

◻︎夏場と同じような疲労感や倦怠感が抜けない
◻︎食欲が出ない
◻︎気力が湧かない
◻︎よく眠れない
◻︎頭痛やめまい、肩こりなどが続く
◻︎気分が落ち込みやすい
◻︎焦ったり、イライラしたりしやすくなる

このうち2つから3つ以上当てはまるようなら、残暑バテの可能性があると考えられます」

秋は水分補給をさぼりがち? しつこい残暑バテの原因3つ

様々な不調を引き起こす残暑バテだが、その原因について栗原先生は以下のように解説する。

栗原先生「残暑バテには3つの原因が考えられます。

1.夏の猛暑の延長で軽度の脱水状態になり、電解質バランスの乱れが続くこと。
秋を迎えたことで、夏の間は気をつけていた水分補給をおろそかにする方もいらっしゃいます。しかし、脱水状態や電解質の不足は体に大きな負担をかけてしまいます。一日を通してしっかり水分と電解質の補給を心がけてください。

2.涼しい日と暑い日の寒暖差や、室内と屋外の気温差。暑くてよく眠れないなどの要因によって、自律神経のバランスが乱れること。
自律神経の乱れはあらゆる体調不良に結びつきます。質の良い睡眠をしっかりとることで、自律神経のバランスを整えましょう。

3.胃腸の疲れからくる食欲不振によって、充分な食事が摂取できないこと
食欲が出ないからといって、簡素な口当たりの良いものばかり食べていては栄養失調状態になってしまいます。残暑バテで食欲がない時こそ、バランスのよい食事をしっかり食べてください」

長引く体調不良を、「たかが残暑バテ」と油断するのは危険!

多くの人が症状を訴える残暑バテだが、すべての体調不良を「残暑バテ」に当てはめるのは危険な行為だ。

栗原先生「実は、秋には残暑バテ以外にも様々な体調不良が引き起こされるものです。

例えば、日照時間が減ることによる季節性のうつ状態。夏休みに緊張が緩みきってしまい、その反動から仕事モードに戻りづらくなる9月病にもなりやすいでしょう。また、秋に飛散する花粉による花粉アレルギーや、空気が乾燥することで細菌やウィルスの繁殖が活発になり、呼吸器感染症なども増えてきます。

ただの『残暑バテ』とご自身の体調不良を甘く見ることは危険です。不調が長引くようなら、早めに病院などで相談して頂きたいと思います」

忙しい40代のビジネスマンのこと。ただでさえ多忙な下半期始めは、多少の体調不良でも無理を通してしまうという人が大多数だろう。しかし、秋バテを長引かせて仕事のパフォーマンスが低下してしまっては、結果として損をすることになるのは目に見えている。灼熱の夏が終わったからといって油断せずに、早めに自分自分の体調と向き合うよう心がけよう。

最後にアドバイザーからひと言

栗原先生「夜更かしやストレス、過度な飲酒や喫煙といった悪習慣は残暑バテを悪化させてしまいます。多忙な中でも無理は禁物です」

Text by Takumi Arisugawa

取材協力
栗原隆ウェルネスクリニック
取材協力
Dr.TAKAウェルネスラボ

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