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第27回 | 体調を変えたいなら、40代からの体質改善

年度下半期をヘルシーに迎えるための、残暑バテ克服術

秋になってもなかなか暑さの和らがない昨今。夏バテが回復しないまま残暑を迎え、「残暑バテ」になってしまう人が少なくないようだ。しかし、40代のビジネスマンにとって9月〜10月は、年度の下半期の始まりという大切な時。残暑バテを克服して、活力に満ち溢れたコンディションで迎えたいところだ。そこで今回は、医学博士の栗原隆先生に残暑バテ克服術を教えてもらった。
今回のアドバイザー
栗原隆
医師・医学博士
2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本スポーツ協会公認スポーツドクター(旧日本体育協会)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

残暑バテから40男を救うのは、ビールではなくスポーツドリンク

「残暑バテには大きく3つの原因があります」と栗原先生。各原因にあった対策を行うことで、残暑バテを克服することができるという。

栗原先生「残暑バテの第1の原因として、『脱水状態や電解質バランスの異常』があげられます。脱水状態や電解質バランスの異常を防ぐためには、食事の時に摂取する水分以外に、1日1.5L~2Lくらいの水分を取ることが大切です。ふつうの水に加えて、電解質を含んだスポーツドリンクを飲むように心がけてください。

ただし、スポーツドリンクの飲み過ぎには要注意。スポーツドリンク等に含まれる糖質は疲労回復に必要なビタミンB1などを消費しやすいので、500ml程の適量を摂取することがポイントです。運動をする方は、水分・スポーツドリンク共に目安よりも多めに摂取しましょう。

なお、暑いからといってビールなどのお酒ばかり飲む方が時折いらっしゃいますが、飲酒は逆効果。水分補給にならないばかりか逆に脱水状態を引きおこしてしまいます。他にも、ビタミンB1も消費してしまう、睡眠の質を悪化させてしまうなどのデメリットがあるので、水分補給の名目での飲酒は控えてください」

理想は運動+睡眠。動く気力のない人は、睡眠だけでもしっかりと

夏の酷暑の間は、外を歩くことすら危険だったため運動は控えていたという人がほとんどなはず。しかし、そういった生活が残暑バテを招いてしまった可能性がある。

栗原先生「次いで秋バテの原因として挙げられるのが『自律神経バランスの乱れ』です。自律神経のバランスを整えるためには、適度な運動と質の良い睡眠が最も効果的です。激しいスポーツをする必要はありませんので、涼しい時間帯にウォーキングをすることや、仕事帰りなどにジムやフィットネスクラブなどで軽い運動をするようにしましょう。

質の良い睡眠を取るためには、寝る直前まで喫煙や飲酒をしない、スマホやPCは寝る1時間以上前にオフにするなどの工夫が大切です。また、熱いお風呂やシャワーなどで一度体を温め、しばらく体を冷やしてから寝ると、手足などの末端で冷えた血流が脳に戻ることで、深く質の良い眠りが得られやすいと言われています。

体を動かすことすら辛い時でも、しっかり寝ることだけはできると思います。毎日早めに就寝することを心がけるだけでも、体調はだいぶ改善するはずですよ」

「暑い日は食べやすいものを食べる」のワナで、残暑の体は栄養不足状態

また、「バテ」の症状の代名詞とも言えるのが「食欲不振」だろう。

栗原先生「最後に、『食欲不振からくる栄養不足』も秋バテの大きな原因となります。たとえ食欲がなくても3食しっかり食べることが、秋バテに負けない体をつくる基本になります。少ない量でも栄養価が高い食品を選んで食べましょう。また、タンパク質やビタミン・ミネラル類が不足しがちな時は、適切なサプリメントなどで補うことも必要です」

水分補給に適度な運動、しっかりとした睡眠、バランスのとれた食事…。ひとつひとつの対策は、ごく当たり前のことかもしれない。しかし、すでに残暑バテになってしまっている場合は気力も体力もかなり低下しているため、こういった当たり前のことを当たり前にこなしていくことすら大変だ。

「すべてを完璧にやろうとすれば、それはそれで心身に負担がかかるものです。良いと言われている生活習慣のうち一つでも生活に取り入れることで、他の悪い習慣の影響をかなり打ち消すことができます」と語る栗原先生。できることから取り組む地道な姿勢こそが、残暑バテに打ち勝つ強い心身を作るのだ。

最後にアドバイザーからひと言

栗原先生「体を動かす気力すら湧かない、食欲不振があまりにもひどい、といった場合は、残暑バテ以外の病気の可能性もあります。早めに病院を受診しましょう」

Text by Takumi Arisugawa

取材協力
栗原隆ウェルネスクリニック
取材協力
Dr.TAKAウェルネスラボ

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