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アン・ハサウェイ──オーシャンズ8で輝く美人女優

ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン。彼らはエディトゥール世代が手本とすべき大人の男たちである。この豪華な面々が勢揃いする映画といえば、もちろん『オーシャンズ』シリーズ。その姉妹編として製作された『オーシャンズ8』において、窃盗団のターゲットとなる女優役を演じてあらためて注目を集めているのがアン・ハサウェイだ。

目を奪われる大きな瞳、セクシーなスタイルで人気を集めるアン・ハサウェイ

主人公たちがチームを組んで強盗を行う映画を“ケイパームービー”という。『オーシャンズ』シリーズは、このケイパームービーの傑作だ。そして文字通り、その姉妹編として製作されたのが『オーシャンズ8』である。日本でも8月10日から全国公開されている。

サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム・カーターなど、当代きっての人気女優が犯罪ドリームチームを結成し、その窃盗のターゲットとなるのが、ダフネ・クルーガーというハリウッド女優が身につけた1億5000万ドルの価値を持つダイヤモンド・ネックレス。ネタバレしない範囲でいうと、こういったストーリーとなっている。

アン・ハサウェイは、このちょっと傲慢なハリウッド女優を、ダイヤモンド・ネックレスにも負けないくらいの輝くような美貌と絶妙な親しみやすいキャラクターで演じきっている。

誰もが目を奪われる大きなブラウンの瞳と溢れんばかりの笑顔、そしてセクシーなプロポーションによって男女を問わず絶大な支持を獲得しているアンだが、『オーシャンズ8』への出演を機にあらためてブレイクスルーしそうなのである。
(C) FAMEFLYNET PICTURES/amanaimages

スタジオジブリの『猫の恩返し』米国版では、アン・ハサウェイが吉岡ハル役

アン・ハサウェイはニューヨーク市ブルックリンの出身で、父親は弁護士、母親は舞台女優という家庭に生まれた。アンという名は劇作家ウィリアム・シェイクスピアの妻である同名のアン・ハサウェイに由来する。この時点ですでにショービジネスに縁があったのだ。

厳格なカトリック教徒として育ち、将来は修道女になりたいとも考えていた。しかし、15歳のときに実兄がゲイだったと知る。ローマ・カトリック教会において、同性愛は自然に反する罪深い行為。教義に反することからアンを含めた家族全員がカトリックから離脱した。

そのときアンが興味を持ったのが歌と演技だ。高校時代には選抜合唱団の一員としてカーネギー・ホールの舞台に立ち、卒業後はニューヨークの俳優養成学校に入学。このころから女優として舞台に立ち始めている。

可憐なルックスが一躍注目を集めたのは、1999年にテレビドラマ『ゲット・リアル』の主人公に抜擢されたときだ。2001年には、ごく普通の女子高生がじつは高貴な出自だったという『プリティ・プリンセス』の主演に抜擢され、鮮烈な映画デビューを飾った。これによりアンは世界的にブレイクし、新世代のアイドル女優としての地位を獲得するのである。

その後も、スタジオジブリの長編アニメ『猫の恩返し』のアメリカ公開版でヒロイン・吉岡ハルの声を演じるなど活動の場を広げていき、2004年には出世作の続編となる『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』に出演。もちろん大ヒットを記録した。

アン・ハサウェイの運命を変えた。2012年の3つの大きなターニングポイント

しかし、お姫様女優のイメージが強くなりすぎることを懸念したアンは、大人の女優への脱皮を決意し、『ブロークバック・マウンテン』や『裸の天使』ではヌードも辞さない大胆な演技を披露する。このイメージチェンジにファンは戸惑ったが、次作の『プラダを着た悪魔』ではファッション業界で奮闘する編集者を演じ、女性からの共感も得ることに成功した。

その後も多彩な作品に挑戦したが、なかでも2012年の出来事は、彼女自身も忘れることができないに違いない。この年、アンは3つの大きなターニングポイントを迎えたのだ。

まずはバットマン・トリロジー最終作『ダークナイト ライジング』に“キャット・ウーマン”セリーナ・カイル役で出演したこと。この役はさまざまな女優が挑戦してはそのたびに酷評されるという「鬼門」だったが、アンはタイトなボディラインとキレのあるアクションで観客をノックアウトし、批評家からも絶賛された。

2つめはロングヘアーをバッサリと切り落とし、『レ・ミゼラブル』で悲劇の女ファンティーヌを演じ切ったこと。吹き替えなしでミュージカルシーンも挑戦し、アンの歌唱力は作品のハイライトともいえる名場面となった。第85回アカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、いわば名誉も獲得したのだ。

3つめはプライベート。じつはこの年の9月、アンは結婚をはたしている。
(C) FAMEFLYNET PICTURES/amanaimages

メディアに「格差カップル」とも揶揄された俳優アダム・シュルマンとの結婚

アンのプライベートが初めてメディアの注目を集めたのは、2004年に発覚したイタリア人実業家のラファエロ・フォリエリとの交際だった。

ところが、フォリエリはニセの慈善事業を立ち上げてその金銭を着服するなどの詐欺行為をしており、破局したのも逮捕される直前のこと。その直後、傷心のアンが交際し始めたのが、俳優、そしてプロデューサーでもあるアダム・シュルマンだ(上の画像右の男性)。

アンのほうが知名度もパワーもあったため、「格差カップル」などと揶揄もされたが、ふたりは堅実に愛を育み、2012年にゴールイン。2年前の2016年には第1子となる長男ジョナサンを出産し、母親としての顔も持つこととなったのである。

同時に、彼女の明るく裏表のないキャラクターやさまざまなチャレンジを続けるひたむきな姿がエンターテインメント業界、さらには観客にまで広く浸透。当然、ファン層も拡大していく。

大人気シリーズの姉妹編で、ダフネ・クルーガーという癖のある役柄に起用されたのは当然ともいえる。それはトップ女優としての存在感というべきものだ。アン・ハサウェイの輝くような魅力は今、ハリウッドのクイーンとして花開き、さらなる世界を見せてくれようとしている。

Text by Kiyoshiro Somari
Photo by (C) Capital Pictures/amanaimages(main)
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)