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- デキる男の必修科目──大人のエクセル一問一答 -

【エクセル術】新元号に備え、和暦を西暦表示に切り替えるには?

平成の時代も、いよいよカウントダウン。2019年5月からは、新たな元号が用いられる予定となっている。ここで悩ましいのが、日付の扱いだろう。昭和、平成、そして新元号Xと複数の元号が混在すれば、請求書や名簿など日付が入った書類の管理が面倒になるのは必至。今のうちに、西暦に統一しておきたいと考えるビジネスマンも多いはずだ。そこで頼りになるのがエクセルの関数。今回の問題に挑戦し、新元号への備えをより万全にしておこう。

問題:
関数を使い、和暦の生年月日を西暦表示に変更せよ。

難易度:☆☆☆☆★
実用度:☆☆☆☆★
目標ステップ数:5

解答:

表示形式の変更は「セルの書式設定」画面からおこなうこともできるが、細かくカスタマイズしたい場合には、関数を使ったほうが便利。「TEXT(テキスト)」関数を使えば、指定したセルに入力された数値(日付を含む)を、指定した表示形式に変換できる。関数自体はシンプルだが、表示形式の指定にある程度のスキルが必要となる。さっそく、標準解答の手順を紹介しよう。

●STEP1

西暦の年月日を表示させたいセル(ここではC2)をクリックして選択。半角で「=TE」と入力し、表示される関数の候補から「TEXT」をクリックする。

●STEP2

計算対象となる数値(和暦の生年月日)が含まれたセル(ここではB2)を選択し、キーボードから「,(カンマ)」を入力。

●STEP3

キーボードから半角で「"yyyy年m月d日"」と入力し、「Enter」キーを押す。漢字以外はすべて半角にすることに注意。

●STEP4

計算結果として西暦の生年月日が表示される。セルの右下にカーソルをあわせ、カーソルの形が十字になったのを確認してからダブルクリック。

●STEP5

「オートフィル」機能が働き、和暦の生年月日が入力されている範囲まで、自動的に関数が入力される。

【今回のまとめ】

表示形式を指定して数値を文字列に変換する「TEXT」関数は、「=TEXT(値,表示形式)」という構文になる。ちなみに、エクセルでは日付や時刻を「シリアル値」という特殊な数値に置き換えて管理しており、「昭和45年10月6日」というように表示される日付も、数値として扱えるようになっている。

「表示形式」は、特殊な書式を使って指定する。日付の場合は、次の記号を使う。

■年号(西暦と和暦)

西暦は半角小文字「y」、で指定する。「yyyy=1970」、「yy=70」というように、「y」の数によって省略表示もできる。

和暦は、元号を「g」、続く年数を「e」で指定する。「ggg=昭和」、「gg=昭」、「g=S」というように「g」の数によって元号の省略表示ができる(現時点(2018.9.01)では、新元号が決まっていないため、今後和暦を表示するための書式が変更される可能性もある)。

■日付

月は半角小文字「m」、日は「d」を使って指定する。「mm」や「dd」というように重ねて使った場合、たとえば1月なら「01」と、2ケタ表示にすることができる。また「mmmm」とすれば、「October」、「mmm」とすれば「Oct」 というように、英語表記へ変換することも可能だ。

これらの記号と「月」や「/」といった文字を組みあわせて、日付の表示形式を指定する。表示形式は、「"(ダブルクォーテーション)」で囲う必要がある点に注意しよう。

★日付の表示形式の指定例(1970年10月6日の場合)
"yyyy/mm/dd" ⇒ 1970/10/06
"yy年m月d日" ⇒ 70年10月6日
"dd mmmm yyyy" ⇒ 06 October 1970
"(gg)e年mm月dd日" ⇒(昭)45年10月06日
"ge.mm.dd" ⇒ S45.10.06

なお、TEXT関数は、「表示形式」で使う記号の選び方によって、日付や時刻のほかにも、少数を分数に変えたり、アラビア数字を漢数字に変えたりすることができる。興味がある人は、エクセルのヘルプ機能などを参照し、記号の種類を調べてみると良いだろう。

Text by Toshiro Ishii