Namieamuro01
- エディトゥールPRIME -

あのころのアムラーたちへ。これが最後の安室奈美恵だ

渋谷の街が「茶髪のロングヘア」「細眉」「ミニスカート」「厚底ブーツ」の女の子で溢れていたとき、あなたは何をしていただろう。きっと大学生か、社会人になってまだ間もなかったころ。そういえば、当時つき合っていたあの子もアムラーだった…。それから20余年が過ぎた今、同じ時間を共有した人々が再び渋谷に集まっている。その理由は「namie amuro Final Space」という名の展覧会。デビュー記念日の9月16日に引退する安室奈美恵に会いに行くためだ。

35点に上る歴代の衣装が展示され、ファイナルツアーのセットをそのまま再現

安室奈美恵は「90年代」を象徴する存在であり、一時代を築いたディーヴァだった。「namie amuro Final Space」では、その輝かしき軌跡をたどることができる。

たとえば、彼女がコンサートやMVで実際に着用した歴代衣装の展示は、じつに計35点。そこには2017年末の紅白歌合戦で着た純白のドレスも含まれる。圧巻は、ファイナルツアーで使用した横幅13メートルのライブセットだ。使用したマイクには指紋までくっきりと残っている。

ほかにも歴代のCDジャケットや彼女が表紙に登場した雑誌なども多数展示され、それらを見ていれば「あのころ」にタイムスリップした感覚に陥るに違いない。

展覧会は、東京、大阪、福岡、沖縄の4会場で開催され、東京の会場は当時のアムラーにとっての聖地というべき渋谷(渋谷ヒカリエ9階ヒカリエホール)。会期はいずれの会場でも、デビュー記念日の9月16日までとなっている。

つまり、「安室奈美恵に会える」のは、これが本当に最後ということだ。

「安室奈美恵25年の軌跡」が見られるのは、デビュー記念日の9月16日まで

この「namie amuro Final Space」がどれほど貴重な機会なのか、それは実際に足を運んでみるとよくわかる。初日の来場者はなんと5000人。筆者が訪れたときも、会場があるヒカリエ9階に100mほどの行列ができていた。

目立つのは、安室奈美恵と同じ時代を生きた女性たちの姿だ。これは推測だが、来場者の6割から7割がその世代の女性で占められていたように思う。アムラーを知らない20代の女性ファンも多い。

残念ながら40代以上の男性の来場者は少ない。あの空間に大人の男性が入っていくのは、ある意味で勇気が必要だろう。それでも「あのころ」に少なからず思い出があるなら、足を運んでみるべきだ。

もしかすると、当時つき合っていたアムラーのあの子にも会えるかもしれない。

Text by Dan Oshio
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)