40男のメモリーズ/史上最大規模!「機動戦士ガンダム展」開催中
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史上最大規模!「機動戦士ガンダム展」開催中

1979年4月7日に放送が始まったアニメ『機動戦士ガンダム』。最高視聴率はなんと29.1%(再放送/名古屋圏)を記録、さらに「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルの人気や三部作の映画も制作され、社会現象となった。あれから35年。今も大人たちの心を熱くするガンダムを史上最大規模で展示する「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」が開催中だ。

約1000点の制作資料で魅力を徹底解剖

シリーズ第一作の『機動戦士ガンダム』を中心に、ガンダムの魅力を徹底的に解き明かすこの展覧会、観客たちはまず、特設シアターで大気圏へ突入するホワイトベースのメインデッキに「民間人」として搭乗する。後方にはキャプテンシートに座るブライト・ノア、目前には操舵手のミライ・ヤシマ、通信担当のセイラ・マスがおり、宇宙空間ではアムロ・レイのガンダムとシャア専用ザクを駆るシャア・アズナブルらによるモビルスーツ戦が目の前で展開される。
展示室(大阪展より)オープニングシアター (C)創通・サンライズ
シアターを出ると、貴重な当時の制作資料約1000点がズラリと展示される「メイキング・オブ・ガンダム」のエリアだ。富野由悠季監督が書いた初期の草案や、『機動戦士ガンダム』を作っていた当時の富野監督のデスクと道具などもあり、貴重な絵コンテなどもディスプレイされている。そしてキャラクターデザインや作画監督を担当した安彦良和氏、メカニカルデザインの大河原邦男氏、美術監督の中村光毅氏による設定画や原画が数多く展示され、さらにはセル画や当時のポスターなど、これまで雑誌などで目にしたであろう数々の作品がディスプレイされている。
展示室(大阪展より) (C)創通・サンライズ
ガンプラで遊んだ世代には、初期設定のザクや本編には登場しなかったジュアッグなどの準備稿に胸が熱くなることだろう。また構図やデッサンではなく「動き」から絵を発想し、「目線」から動きやキャラクターの意志を表現するという安彦氏の「画稿」(セル画になる前の下描き)は「止め絵なのに動いているように見える」と言われる安彦氏の絵の凄みが感じられる。また各所に配置されている「名セリフ」にも注目だ。

ア・バオア・クーの戦いで失われた原寸大「ガンダム・ヘッド」

1/30000のスペースコロニーの模型や、地球と月、各サイドのスペースコロニーがどのような位置関係にあるかの模型など、ガンダムの世界を立体的に感じられる本展。中でもア・バオア・クー戦で吹き飛ばされたガンダムの頭部はどこへ行ったのか、という謎に答える原寸大のガンダム・ヘッドの存在感は圧巻だ。その大きさ、そしてジオングの口から放たれたメガ粒子砲による破壊の凄まじさの表現に息を呑むことだろう。ガンダム・ヘッドが置かれたエリアはモビルスーツの設定画や大河原氏の原画などがあり、ここのみ撮影が可能となっている。
ガンダム・ヘッド(大阪展より) (C)創通・サンライズ
展示の最後は「ガンダムは終わらない」と題し、「ファースト」以降のシリーズが紹介される。またガンダムシリーズのバリエーション約40作が登場するプロジェクションマッピング「ALL G トリビュート・クロニクル Ver.2」や、公開が待たれる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』、シリーズ最新作となる『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の特報映像なども見られる。
プロジェクションマッピング (C)創通・サンライズ
会場では展示が一冊にまとめられた図録(本展のみの限定販売)や限定ガンプラなどのグッズ販売があり、ガンダムをイメージしたフードやドリンクのあるカフェもある。またカフェ前には大阪展の来場者が制作したガンプラが1000体、連邦軍はガンダムに率いられるジム、ジオン軍はシャア専用ザクに率いられるザク、ドム、ゲルググが相対する全長14メートルというインスタレーションが展示される。また音声ガイドは3種あり、アムロ役の古谷徹氏、シャア役の池田秀一氏(1日10台限定の赤い「シャア専用機」もある)、ミライ役の白石冬美氏が声を担当している。どれを選ぶか、迷ってしまいそうだ。

会期は9月27日まで。会期中は無休で、開館時間は10:00~20:00(入館は19:00まで)なので、仕事帰りにも立ち寄れる。質量ともに「圧倒的」な本展、絶対に見逃すわけにはいかない。

Text by Tamotsu Narita

トップ写真:「機動戦士ガンダム」場面写真 (C)創通・サンライズ