40男、至高の一皿を求める/行列必至のモンスタースウィーツ「ICE MONSTER」攻略法
- 40男、至高のグルメガイド -

行列必至のモンスタースウィーツ「ICE MONSTER」攻略法

シカゴの「ギャレット ポップコーン ショップス」やボールダーの「Doc Popcorn」、シアトルの「KuKuRuZa popcorn」などのグルメポップコーン。『SEX AND THE CITY』でカップケーキが有名になったニューヨークの「マグノリアベーカリー」。イスラエルの「マックス ブレナー チョコレートバー」。世界各地の有名スウィーツ店が集結する表参道・神宮前交差点周辺は、スウィーツ好きにとって聖なる十字路と化している。その地に今年4月、かき氷ショップ「ICE MONSTER OMOTESANDO(アイス モンスター オモテサンドウ)」が日本一号店を出店した。1997年に台湾で誕生したこの店は、北米テレビ局CNNが選ぶ世界の「Best Dessert 10」や、米旅行専門誌TRAVEL+LEISUREの「Best Desserts Around the World」のトップ10に選出されたこともある有名店だ。

行列を出来る限り回避してローストレスで店内へ

オープンから3カ月が経つにもかかわらず連日行列が伸び、長いときで6時間の待ち時間が発生しているという「ICE MONSTER OMOTESANDO」。正直、連続真夏日の記録を更新する猛暑のなかでは、筆者のように、たかだかかき氷のために何時間も行列に並ぶのは勘弁願いたい、と考える働き盛りの40男も多いだろう。とはいえ、女性から「一緒に行きたい」と言われたら出来る限り願いを叶えてあげたいところ。そこで、大人のカップルのための「アイスモンスター」攻略方法を探った。
店関係者に問いあわせたところ、「現在、閉店間際はあまり並ばずに入店できます」とのアドバイスがあった。通常は21時閉店(20時30分ラストオーダー)だが、9月30日までは営業時間を1時間延長しているため、22時閉店だ。21時頃に到着し、「最後尾」のボードを掲げた店員に人数を告げると、イートインかテイクアウトかを尋ねられ、イートインと返答。手渡されたメニューを見ながら同行者と相談していると、ものの5分で行列の先頭となり、店員がオーダーを取りに来る。番号札と引き換えにレジで会計を済ませて2階の客席へ足を踏み入れると、すべて仕事終わりと思しきカップルが6組見受けられた。この日の待ち時間は並び始めてからわずか8分、着席してからかき氷が運ばれてくるまでの時間は約5分だった。

人気の秘密は独自の「フレーバーアイスブロック」にあり

アイスモンスター最大の魅力は、削った氷にシロップなどで味をつけるのではなく、フルーツやコーヒー、紅茶などの味をそのまま再現した氷=「フレーバーアイスブロック」を削る独自製法にある。その削り口は絹のように繊細で柔らかいのに溶けにくい。SNSにアップするための撮影も慌てる必要がなく、目で、舌で、ゆっくりとかき氷を楽しむことができる。
この日チョイスしたのは創設者でありオーナーのフランク・ローが考案した定番メニューの「マンゴーかき氷」(1500円/写真トップ)だ。削ったマンゴーアイスブロックにマンゴーシャーベット、パンナコッタ、フレッシュマンゴー&マンゴーソースをトッピングしたマンゴー尽くしの逸品は、ほどよい甘さ、果実の酸味と、濃厚な風味とのバランスが雑妙だ。最初はその大きさに怯むが、その上品で贅沢な味わいと口当たりにスプーンの動きがとまらない。たかだかかき氷と偏見を抱いていた自分を反省したい。

ミニマムオーダーは一人一品。大人のデートの場合、コーヒーや凍頂烏龍茶やジャスミン茶といったホットドリンクを各自オーダーし、かき氷をシェアするのがベストなボリュームだろう。ディナー後の締め、飲みに行く前の景気付けといったシチュエーションや気分の違い、もしくは甘党か否かといった好みに応じて、かき氷の数を増やしたり、ソフトクリームなどのサイドメニューにもトライしたい。

ゆっくりと会話とかき氷を楽しんでいると、賑やかだった店内は少しずつ静かになり、いつの間にか閉店時間になっていた。到着してからの所要時間は小一時間。店を出ると、暑さも人通りも緩和され、表参道が大人の顔を見せていた。

Text by Kazumi Kera