偏愛の逸品/移設もできるフレシキブル住宅「エアロハウス」が面白い
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日本版タイニーハウス。安くてエコな家「エアロハウス」のお値段は?

“地方移住”や“他拠点居住”のライフスタイルが広まりつつある日本。コンパクトな生活が推奨される世界で流行の兆しを見せる「タイニーハウス」。このふたつが出会って完成したのが「エアロハウス」だ。快適かつ安く、しかも家ごと移動できる驚きの機能と価格とは。

堅牢なセミモノコック構造体は縦置き・横置き・移動も自由

ひとつの土地に縛られず、自由気ままに移り住む。そんな生き様に憧れたことのある人も多いだろう。例えばトレーラーハウスに暮らすという選択肢もあるが、日本においてはあまり現実的とはいえない。より住宅としての快適さ・機能性を追求しながら、将来的な“移動の自由”を確保しておくことができれば、住まい方の選択肢は大きく広がるはずだ。そんなコンセプトを体現した住宅が、建築家・村井正氏が手掛ける「エアロハウス」だ。

独自の“セミモノコック構造”により、エアロハウスは驚くべき軽さと堅牢さを誇る。“横置き”の平屋として使うだけでなく、90度回転させて“縦置き”にもできるほか、トレーラーに載せて移動させることも可能な耐久性は、一般木造住宅のそれを遥かに凌ぐ。実際、首都圏から沖縄に移設されたエアロハウスが、さらに東京へ移動して一戸建てとして本設されている例もあるほど。家というよりも自由に使える“大きな箱”のイメージのほうが近いかもしれない。

ライフスタイルに合わせてユニットを選ぶ・組み合わせる

エアロハウスには大小様々なバリエーションがあるが、なかでも移設することを前提として設計された「エアロハウス To Go」は、1ユニットのサイズは約2m×6mと極めて小さい。だが、この構造体ユニットを複数並べたり、連結したり、重ねたりして自由にリフォームすることで、より広い居住空間を確保することが可能になっている。いわば箱をパーツとして組み合わせることで、住む人のニーズにあわせてどんなカタチにも変化できる。この自由度の高さこそエアロハウスの最大の魅力だろう。
「エアロハウスTo Go」の基本価格は、1ユニットあたり100万円(税別、柱脚、諸費用別途)。窓や扉、外装などのカスタマイズは20万円から可能だ。まずは週末をのんびり過ごすためのセカンドハウスとして土地の安い地方に建築しておき、将来的には都心部に移設して本宅にする……などなど、妄想は広がるばかりだ。

Text by Takuma Go