40男、至高の一皿を求める/銀座の一等地で、ベルギービールで昼酒をキメる
- 酒?料理?個室?目的別の接待の切り札店 -

銀座の一等地で、ベルギービールで昼酒をキメる

赤羽や浅草の大衆居酒屋は雰囲気はいいが、観光客が多すぎてせわしない。銀座ライオンのようなビアホールチェーンも便利だけれどやや目新しさに欠けるきらいがある。40男にふさわしい昼酒スポットが、ベルギー直輸入のビールを味わえる「Délirium Café GINZA(デリリウムカフェ ギンザ)」である。場所は、銀座4丁目の交差点から徒歩30秒。三原小路沿いの細長い路面店は、開け放した窓から店内に風が吹き抜けるテラス風の店構え。ランチから夜まで通し営業のため、好きなタイミングでフラッと寄ることができる。

ベルギービールの樽生数は、日本最大の40種以上

ベルギービール専門店「Délirium Café(デリリウムカフェ)」は、2007年にアジア1号店を霞ヶ関にオープンした。赤坂、新宿に続く銀座店は、日本での旗艦店として5月1日にオープン。04年創業のベルギー本店は、そのビールの種類の多さがギネス認定されているビールの聖地である。

店内に入ってまず目に留まるのは、ずらりと並んだタップの数。ベルギーを中心とする樽生ビールを最大で40種類も味わえるのは日本でもここだけだ。ボトルビールも含めるとその数なんと100種類以上。ベルギーの小規模醸造家と直接交渉し、有名なものではなく、美味しいと思ったものだけを輸入しているという。
樽生は銘柄にもよるが、通常サイズ(250ml/税抜590〜790円)の他、Sサイズ(150ml/税抜490~590円)もあるので、少量ずつトライして自分の好みの味を見つける楽しみがある。昼帯は、チャージが付かずお通しも出ないのが軽く1杯派にはありがたい。

とはいえ、真っ先に試したいのは、ピンクの象がトレードマークの看板ビール「デリリウム・トレメンス」だ。酸味とほろ苦さのあとにフルーティーな香りが主張しすぎない程度に追いかけてくるこのビールは、スムーズな喉越しが夏の昼酒に最適である。

馬車の上でもこぼれないよう工夫されたユニークなグラスでサーブされるパウエルクワックなど、それぞれのストーリーや薀蓄を知れば味わいも格別だ。カラコル醸造所のレモン風味のホワイトビールは、かたつむりがトレードマーク。デザインも、さっぱりした味わいも、梅雨時にオーダーすると粋だろう。

門崎熟成肉のグリルや、チーズとのマリアージュを

ビールを引き立てるフードは、ムール貝や、専用のビンチェ芋を使ったポムフリッツ(ポテトフライ)といったベルギー名物はもちろん、肉料理のグリルなど、程よいメニュー数がラインナップされている。看板メニューは岩手県産門崎熟成肉のグリル。肉の旨味がぎゅっと凝縮されており、添えられた旬の野菜とともに、食欲の落ちる夏場にもさっぱりと食べられる逸品だ。
銀座店のみ、毎週月曜日は「Monday Meat」と銘打ち、半頭買いした門崎熟成肉の希少部位を使った肉料理がお値打ち価格でメニューに登場するので、ビール&ミート愛好家は見逃す手はない。また、銀座店のオープンを機に、ベルギーやフランスのチーズの自社輸入を開始した。スタッフに相談しながら、個性的なビールとのマリアージュも楽しみたい。

忙しい日はポムフリッツをベルギービールで流し込み、休日は家族のショッピングを待ちながら、読みかけの本を片手にゆっくりと昼ビールを味わう。銀座に現れたどんなシチュエーションでも頼りになるピンクの象をご利用あれ。

Text by Kazumi Kera