大人のための最新自動車事情/最新技術をまとった本格派SUV『エクストレイル ハイブリッド』
- スーパーカーブランド【日産】 -

最新技術をまとった本格派SUV『エクストレイル ハイブリッド』

2000年に発売が開始された『X-TRAIL(エクストレイル)』は、本格的なオフロード性能を重視しながらも、リーズナブルな価格設定やタウンユースでも活躍するユーティリティを併せもつことで人気を博す1台だ。現行車は3代目にあたるが、今回、初のハイブリッドシステム搭載モデル『エクストレイル ハイブリッド』が発売された。

日産独自のハイブリッド、「1モーター2クラッチシステム」を採用

ベース車両となる『エクストレイル』は、全身が最先端テクノロジーで固められたSUVだ。公式サイトによると先進装備の数は、世界初の技術も含め、なんと20にも及ぶ。

例えば、シャーシ制御技術では、走行状況に応じて前後トルク配分を切り替える「ALL MODE 4×4-i」、車体の上下の動きを予測し悪路での車体振動を低減する「アクティブライドコントロール」、コーナーやブレーキ時に自動でエンジンブレーキを併用する「アクティブエンジンブレーキ」、四輪それぞれのブレーキ制御で車両を安定させる「コーナリングスタビリティアシスト」などを、安全技術では「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」を標準採用している。

そして、『エクストレイル ハイブリッド』の最大の特徴は、当然のことながら「ハイブリッド技術」の搭載にある。採用したシステムは日産独自の「1モーター2クラッチシステム」。これまでは『フーガ ハイブリッド』や『スカイライン ハイブリッド』など、FR車に採用されていたシステムだったが、今回、FF車、オールモード4WD車として初めて『エクストレイル ハイブリッド』に採用された。
このシステムは2つのクラッチを持ち、モーターで走るときにはエンジンを完全に切り離すことができる。エンジンからの抵抗を減らすことで、優れた低燃費や高効率のエネルギー回生を実現。これにより、街中での走行シーンのうち約3/4をEVモードで走ることができるようになった。街中でのストップ&ゴーは、燃料の消費が大きい。しかし、『エクストレイル ハイブリッド』では、大きなエネルギーが必要なスタート時はモーターを利用するので、燃費向上に一役買ってくれるというわけだ。また、モーターの特性上、スタート時から最大トルクを発生させることができるので、レスポンスの良い発進加速が味わえる。

発進加速の小気味よさは、高速走行でも感じることができる。最高出力30kW(41PS)、最大トルク160N・m(16.3kgf・m)のモーターと最高出力108kW(147PS)/6000rpm、最大トルク207N・m(21.1kgf・m)/4400rpmのハイブリッド専用エンジンの組み合わせは、低速から高速域にわたり2.5Lガソリン車をしのぐトルクが発生。高速走行では余裕のある走りが可能で、急勾配でもモーターとエンジン双方の出力を組み合わせることで、パワフルな走りを実現している。

コンパクトなバッテリーでユーティリティも確保

『エクストレイル』シリーズの魅力のひとつに、さまざまな荷物や道具を余裕をもって積める広いラゲージがある。リチウムイオンバッテリーを搭載する「ハイブリッド車」になることで、そのスペースを圧迫するのではないかと懸念されていたが、コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用することで、ハイブリッド車でありながら、ガソリン車と遜色ないVDA容量400リッター以上のラゲッジスペースを確保している。
『エクストレイル ハイブリッド』は2WD車ならば280万4760円、最上位グレードで4WDの『ブラック エクストリーマーX』でも324万円という価格設定。マリンスポーツやウインタースポーツを嗜む、子ども心を持ち続ける大人の男に、遊び車としておすすめしたい。

Text by Tsukasa Sasabayashi