クラフトビール
- 酒?料理?個室?目的別の接待の切り札店 -

またまた盛り上がる「クラフトビール」を知る

グルメ業界で、今年再度注目されている「クラフトビール」とはどういったものか? ここでは、いま注目すべき、日本のクラフトビールについて紹介する。

「クラフト」は、「工芸」「手工業」「技術」などを意味している。 では、それがビールと結びつくと? いわゆる「地ビール」との違いとは、どのようなものだろうか? 4年前に創業し、毎日30銘柄の「クラフトビール」をドラフトでサーブする、クラフトビア マーケット三越前店で店長を務める佐藤圭輔さんが次のように説明する。 クラフトビア マーケット 「IPA(アイピーエー)」というタイプのビールが人気だという 佐藤「端的に言ってしまうと、ブルワリー(醸造所)の職人が作りたい味や香りを表現したビールがクラフトビールです。地ビールというと、ベルギーなどの昔ながらの醸造所にインスパイアされたオールドスタイルのものが多かったんですが、今のクラフトビールはもっと多様です」 佐藤「アメリカでブームのきっかけとなったのが、ホップの香りを強くしたエクストリーム系と呼ばれるビールです。日本でも最初は、そうしたビールが入ってきて職人たちを刺激しました。やがて、ゆずやびわなどの日本の果物と組み合わせたものなど、本当にいろいろなスタイルにチャレンジして職人たちが個性的なビールを作っています」 厳密な定義はされていない「クラフトビール」ではあるが、最低条件を上げると、次のようになる。 小規模な醸造所でビール職人がこだわりを持って作っていること。 「スーパードライ」や「一番搾り」のような大手メーカーが販売する主力商品は「ピルスナー」というタイプのビールだが、「クラフトビール」を知ると、より多様な味わいを楽しむことができる。 クラフトビア マーケット 「よなよなエール」は日本のクラフトビールの旗頭、ヤッホーブルーイングの一銘柄。 「ピルスナー」に加え、代表的なビールのタイプを上げてみよう。 ホップの香りとモルトの味わいが「ピルスナー」よりも強くなった「ペールエール」 そこに、柑橘系の香りと苦みが加わった「IPA(アイピーエー=インディア・ペールエール)」 「ギネス」などに代表される、黒い色と甘い香りが特徴的な「スタウト」 他にも、「ヴァイツェン」や「バーレーワイン」「フルーツビール」なども目にする機会があるかもしれない。実際には、100種類以上のタイプのビールがある。 ブルワリーによって同じ「IPA」でも味わいはさまざまだし、もちろん「ピルスナー」だって銘柄ごとにそれぞれ個性的だ。 クラフトビア マーケット 異なる銘柄の飲み比べ、料理との合わせ方も多様に楽しめる。 そして、キリンからは春に「スプリングバレー」という新ブランドが登場し、サントリーなどもフレイバーや製法のさまざまなビールを開発するなど、「クラフトビール」がビール業界に大きな風を吹き込んでいる。 2015年、「クラフトビール」の世界が、さらに広く深く展開する。

Text by Ryohei Nakajima