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ポール・マッカートニーに訪れた“音楽的な目覚め”

2014年末まで、開幕から18か月をかけて世界各地でおよそ200万人を動員しているポール・マッカートニーの『アウト・ゼアー』ツアー。昨年4月には来日したものの、体調不良によって全公演が中止というトラブルに見舞われた。しかしこの4月、ついに日本公演が実現する。来日を前に、オフィシャルサイトには「日本でロックンロールの夜をみんなと過ごすのが待ち遠しいよ」と元気な姿で挨拶する動画も公開された。今回は、そんなポールのインタビューを、最近の活動からビートルズについて2回に渡って紹介する。

1942年6月18日、ポール・マッカートニーはイギリスのリバプールに生を受けた。 そして、60年代にはビートルズの一員としてポップミュージックの、否、音楽の歴史を変えた。以降、クラシックから現代音楽まで境界を越えて音楽表現を刷新してきた。 paul1_1 2013年11月の来日公演で関西空港に降り立ったポール MAXPPP / ゼータ イメージ 昨年4月には、来日したものの公演を行うことができなかった。病名は公式に発表されていないが、来日直後に体調不良で急きょ入院した。日本公演も含むアジアツアーの全公演が中止となり、続く北米ツアーの一部公演も中止と延期。心配する声が多く寄せられたようだが、無事に体調も回復し、7月5日のニューヨーク州オールバニ公演からツアーを再開した。7月に米『Rolling Stone』誌が行ったインタビューからは、本人の至って明るい様子が伝わってくる。 ポール「少しイギリスでゆっくり過ごしたんだが、学生時代の夏休みのように楽しめたよ。義理の息子が書いた映画のシナリオを読ませてもらったり、ジョギングをしたり、自分の時間を楽しめた。天気もいい季節だったしね。それから、レコーディングスタジオにも行った。無性に音楽をやりたくなったんだ。実験的なヤツをね。すぐに“音楽的な目覚め”のような気分が訪れて、気分も体調も素晴らしい状態になった」 paul1_2 2月に行われた第57回グラミー賞授賞式では、カニエ・ウェスト(中央)とリアーナ(右)と共演した PGFM / MediaPunch / ゼータ イメージ これまでにポール・マッカートニーは、音楽的な実験の数々を繰り返してきた。そして、その実験的な要素を人々のスタンダードにしてきた。昨年大晦日には、カニエ・ウェストと共演した新曲が発表されて話題を呼び、カニエの新作アルバムでは、リアーナやタイ・ダラー・サインとの共演曲も収録される予定だという。 ポール「キッチンで料理をしている時や車での移動中、友人が作ってくれる新曲やダンス系作品のコンピレーションをよく聞くんだ。ファレルの『Happy』みたいな曲をヒット前に聞いて、“これはいい曲だからヒットしそうだな”などと感じるのが好きなんだ」 paul1_3 娘のステラ・マッカートニーのファッションショーに訪れ、カメラを向けるファンにサービス Gwendoline Le Goff / Panoramic / Photoshot / ゼータ イメージ シーンの動きに敏感で、新しいものに貪欲な“サー・ポール”。 来日公演では、最近の楽曲はもちろんのこと、ビートルズやウィングス時代の曲も演奏する。一貫して最先端の音楽を発信し続けてきた彼だが、本インタビューの第2回目ではその出発点であるビートルズ時代のことを語る。 Top Image: 2013年5月18日、『アウト・ゼアー』ツアー公演はフロリダ州オーランドで幕を開けた。 Gary W. Green / Orlando Sentinel / MCT / Photoshot / ゼータ イメージ

Text by Ryohei Nakajima