ラーメンバーガー(RamenBurger)
- 旅先でも外さない!グルメな大人のための店 -

【全米騒然】日本のラーメンが海を越え、バーガーとしてブームに

現在、アメリカではラーメンブーム真っ盛りである。その中で登場した「ラーメンバーガー」というメニューなるものが、これまた流行している。今回のキーワードでは、そんなアメリカ人がハマった新フードを紹介する。

アメリカの都市部ではラーメンが大ブームだ。世界に約1000店舗あるラーメン屋の約3分の1がアメリカにあると言われているほど。特に豚骨が人気で、こってりしたスープにアメリカ人はすっかり魅了されている。スターの手型・足型で有名なチャイニーズ劇場近くにも近年、続々とラーメン屋がオープンし、客層は日本人以外のアメリカ人がほとんど。 Tatsu - Ramen with a Soul アメリカでラーメンは大ブーム。大人気店“Tatsu – Ramen with a Soul”には、人々が大行列をなす 豚骨ラーメン Tatsu - Ramen with a Soul アメリカで人気は豚骨スープ(Tatsu – Ramen with a Soul) レッドラーメン Tatsu - Ramen with a Soul 辛さが選べるレッド・ラーメンも人気(Tatsu – Ramen with a Soul) そんなブームの中、アメリカにラーメンバーガーが登場した。ラーメンバーガーとは、ラーメン製のバンズに肉をはさんだ食べ物。日本ではファストフード店やラーメン屋でも見かけ、ご当地メニューもあったりもする。 ラーメンバーガー(RamenBurger) アメリカに登場したラーメンバーガー(The Original Ramen Burger) (C)Keizo Shimamoto ラーメン好きが高じて、ラーメンのブログを書き、日本に移住してラーメン修行をした日系2世のケイゾウ・シマモト(島本圭造)氏は、日本でラーメンバーガーを体験。アメリカで育った彼は、「ハンバーガーは牛肉」という概念が強烈にあり、牛肉ミンチのパテをラーメン製のバンズではさんだ「ラーメンバーガー」を作ることを決意した。そうして、2013年、ブルックリンのフード・フリーマケットでシマモト氏のラーメンバーガーがデビューを飾った。ブログで出店を告知すると、長蛇の列ができ、早々に売り切れたという。 ケイゾウ・シマモト(島本圭造)ラーメンバーガー(RamenBurger) シマモト氏が掲げる、これが「“元祖”ラーメンバーガー」。秘伝のソースは、醤油ベースの甘辛ソース(The Original Ramen Burger) (C)Keizo Shimamoto シマモト氏の「Ramen Burger」は商標登録してあり、ロサンゼルスの韓国人街にある店は、その名もThe Original Ramen Burger。ラーメンバーガーだけを出している。(シマモト氏がニューヨークのウォール街に出している店Ramen.Coは、メインはラーメンでメニューの中にラーメンバーガーがあるという位置づけだ) The Original Ramen Burger ラーメンバーガー(RamenBurger) The Original Ramen Burger LA店は、コリアタウンの一角にある Photo by Izumi Hasegawa / HollywoodNewsWire.net 「牛肉でなければバーガーではない」と言うシマモト氏は、他店をライバルとは思っていない。「ラーメンバーガーはただ一つ。ライバルは存在しない」と言い切るが、The Original Ramen Burgerから車で15分のところにある日本人の若者、磯部龍氏が経営する人気ラーメン屋、Tatsu – Ramen with a Soulの2号店には、牛肉のパテをはさんだWagyu Ramen Burgerがメニューに並ぶ。 ラーメンバーガー(RamenBurger) ラーメン屋 Tatsu – Ramen with a SoulのWagyu Ramen Burger Tatsu - Ramen with a Soulの2号店メンズメルローズ店  ラーメンバーガー(RamenBurger) Tatsu - Ramen with a Soulの2号店メンズメルローズ店 ラーメンバーガー(RamenBurger) Tatsu – Ramen with a Soulの2号店メルローズ店の内観。LAでも屈指の人気店は内装も今風で開放感がある 2012年5月に、ロサンゼルスのリトル大阪と呼ばれる地区に1号店をオープンし、2年後の2014年7月に2号店をオープンしたTatsuは、注文にiPadを使うなど今風の店構えでカジュアルにラーメンが楽しめるようになっており、連日、アメリカ人で賑わっている。トッピングの種類や量、辛さがカスタマイズできるのも人気の秘訣だ。2号店だけで、週末は約800杯のラーメンが出るそうだが、ラーメンバーガーはサイドメニュー的なオーダーがメインで、1日80個近く出るという。 Tatsu - Ramen with a Soulの2号店メンズメルローズ店 ラーメンバーガー(RamenBurger) Tatsu – Ramen with a Soulのエントランス。写真奥のiPadを使って注文する 「ラーメンバーガーのアイデアは、日本のファストフードからです。ぼく自身、ハンバーガーが大好きだし、一種のエンターテイメントとしてメニューに入れました。シマモトさんを意識したわけではありません。シマモトさんが『Ramen Burger』を商標登録されているのをつい最近知り、ビックリしました。ウチのは『ラーメンバーガー』ではなく、『和牛ラーメンバーガー』。名前が違うからセーフですね」と磯部氏は明るく笑う。 また、和牛にした理由は、「『日本人なんだから、やっぱ和牛でしょ』と思って和牛にしました」とここでも、The Original Ramen Burgerの影響は伺わせない。(ちなみに、この店で使用する“和牛”は日本産ではなく、アメリカ産の“和牛”という種類の牛肉) 製麺業者から「流行り物だからやらない」とラーメン製バンズの製造を断られ、自分の店で作っているという磯部氏。しかし、「ラーメンバーガーは、単なる流行り物ではなく、ずっとメニューに残り続けるアイテム」と自負する。

Text by Izumi Hasegawa

Top Image : Tatsu – Ramen with a Soulの和牛ラーメンバーガー Tatsu – Ramen with a Soul写真 (C) Tatsu ramen with a soul