ジュネーブショー(Geneve Show)ブガッティ(Bugatti Veyron)
- モーターショーからの最新リポート -

スーパーカーを超える時速400km時代の「ハイパーカー」とは

自動車界において、開幕とともに春の訪れを告げるのがジュネーヴショー。今年も3月5日~15日まで開催され、多くのクルマがワールドプレミアとして発表された。中でも今年のジュネーヴで目立ったのは、かつてスーパーカーと呼ばれた超高性能スポーツカーと、メーカーが近未来のクルマを見せるコンセプトカー。2回連載のジュネーヴショーレポートの第1回は、そこでデビューした最新のスーパーカーについて紹介する。

  スーパーカーと呼ばれていた超高性能スポーツカーの呼び名が変わってきているのをご存知だろうか? かつてのスーパーカーが、フェラーリ・BBやランボルギーニ・カウンタックの時代のように時速300kmがひとつのベンチマークだったように、ブガッティ・ヴェイロン以降の時速400km時代のスーパーカーのことをいつ頃からか「ハイパーカー」と呼ぶようになってきた。そしてついにここにきて「メガカー」なる呼び名まで登場した。その根拠はともかく、今年のジュネーヴショーでも存在感を示していたハイパーカーたちを紹介しよう。 ジュネーブショー(Geneve Show)ブガッティ(Bugatti Veyron)ランボルギーニ(Lamborghini) Bugatti Veyron EB16.4 La Finale & Lamborghini Aventador SV ハイパーカー時代の象徴ともいえるブガッティ・ヴェイロンは、ついにその予定生産台数450台の最後の1台を作り終えた。その名も「ラ・フィナーレ」と名付けられたこのヴェイロン・グランスポーツ・ヴィテスは、ジュネーヴのブガッティ・ブースでヴェイロンの最初の1台とともに並べられ、10年間に作られた300台のクーペと150台のオープンの歴史に終止符を打った。最終モデルはフロント右ヘッドライトの下とウィングの裏面に「La Finale」のロゴが入り、ホイールキャップにはかつてのロワイヤルに付いた像の彫刻のマークが飾られている。ヴェイロンの後継車の開発もすでに始まっているといわれ、続報にも期待したいところだ。 同じVWグループにおいて、スーパーカーの時代からその象徴でもあったメーカーがランボルギーニだ。同社は今年のジュネーブで、V12エンジンを搭載する旗艦アヴェンタドールに、ハイパフォーマンス仕様の「アヴェンタドール SV」を追加した。Super Veloce(スーパーヴェローチェ=スーパーファースト)のエンブレムが追加されただけあり、0-100km/hの加速はわずかに2.8秒と発表された。またウィングの追加などから空力性能も見直され、最速のアヴェンタドールの名に恥じない性能を与えられた。 ジュネーブショー(Geneve Show)ケーニグセグ(Koenigsegg) Koenigsegg Agera RS & Koenigsegg Regera ハイパーカー時代を象徴するメーカーが、スウェーデンの自動車メーカー、ケーニグセグだ。ブガッティ・ヴェイロンの400km/h達成以降、over400km/hの最高速対決を繰り返していたメーカーのひとつである。そのケーニグセグが自ら「メガカー」を名乗る、更なる高みに達した2台のニューモデルを送り出した。それが現行アゲーラの空力をブラッシュアップした「アゲーラRS」と、ハイブリッドのパワーユニットを搭載したオールニューの「レゲーラ」だ。アゲーラRSには、これまでのSモデルおよびRモデル、さらに限定車のOne:1から得たデータをもとに、特にサーキットでの使用にフォーカスしたリデザインが施された。 さらに、ハイブリッド・ハイパーカーのレゲーラに至って、ケーニグセグの狂気じみたクルマづくりは次のステップに進んだように見える。このプラグイン・ハイブリッドのハイパーカー(彼らの希望どおりメガカーと呼ぶべきだろうか)は、モーターだけで65km走れる容量のバッテリーを搭載し、エンジンとあわせて1520馬力を発生させるという。レゲーラはこのパワーによって、150km/hから250km/hの加速はたったの3.2秒で完了する。 ジュネーブショー(Geneve Show) Ferrari 488 GTB & McLaren 675LT & Porsche 911 GT3 RS & Audi R8 その他にも今年はジュネーヴショー前後に発表され、このショーで実質的お披露目となったスーパーカーが多かった。フェラーリの最新V8ミドシップ「488 GTB」やマクラーレンの「675 LT」、またはポルシェの911公道最速モデル「911 GT3 RS」といった名門メーカーからの新作や、ついにフルモデルチェンジしたアウディの「R8」シリーズ、アメリカ人富豪が自身の理想をカタチにしたブランニュープロジェクト「SCG 003」など、特に注目したいモデルについては別ページにて紹介したのでそちらをご参照いただきたい。また、ジュネーヴで注目を集めたコンセプトカーについては第2回でリポートしよう。

Text by Koyo Ono