ダッシュボード革命
- 大人のための最新自動車事情 -

新しいカーライフを生む「ダッシュボード革命」とは?

大人の男が知っておきたいキーワードを紹介するこのコーナー。さて、車業界でいま注目されている「ダッシュボード革命」とは?

  「Apple CarPlay」や「Android Auto」はご存知だろうか? 名前から想像できるとおり、AppleやGoogleのスマートフォンとリンクした自動車用のサービスで、よくあるダッシュボードのナビ画面がスマートフォンの延長になると考えてもらえばイメージしやすいだろう。手持ちのスマートフォンの使い勝手でカーナビが使えるのは、これまでナビ固有のUI(ユーザーインターフェイス)に混乱させられてきた多くの人たちにとって、ユーザビリティという意味で大きく向上した画期的なサービスだった。 しかし、これらは既にあるものであり、今年注目したい「ダッシュボード革命」はさらに先に進んだプロダクトだ。 ダッシュボード 今年1月にアメリカ・ラズベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)において、車載AV部門の「ベスト・オブ・イノベーション・アワード」を獲得したのがParrot社の「RNB6」だ。この製品は既存のカーナビと同じように車両に搭載されるインダッシュ・インフォテインメント・システム。文字通りダッシュボードに搭載されるインフォメーションとエンターテインメント用のシステムだ。 RNB6 この「RNB6」、OSにAndroid 5.0 Lolipopを搭載しており、ユーザビリティの面では初めて使っても戸惑うことはなさそうだ。また冒頭のApple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応しているのだが、それだけでは最新ナビと変わらない。ではなにが革命的なのかというと、クルマに搭載されているあらゆる機能を、この1台で統括的に管理・操作できる拡張性だ。 RNB6 大袈裟にいえば、センターコンソールにある全てのボタンを「RNB6」のタッチパネルだけで操作できる。エアコン、オーディオビジュアル、ナビなどの操作は当然として、車載カメラやGPS、さらには車両のダイアグノスティクス(診断システム)とも接続できるので、それらを連携させたパーキングアシスト機能なども「RNB6」単体で実現可能になるという。 また、Androidベースゆえにアプリケーションの開発自由度が高いのも重要なポイントで、今後アプリケーションが開発されてくれば、車両のセッティングやテレメトリーデータの取得、車両のパフォーマンスのセッティングといった専門性の高い機能も追加できるだろう。この拡張性が「RNB6」に可能性を感じさせる最大の要素だ。 RNB6 この「RNB6」、開発したParrot社は年内の製品化を目指しているという。こういった高度な電子機器の場合、搭載されるのがクルマなだけに、外部からのハッキングやウイルスといった危険には充分は対策が必要とされるだろう。そのあたりの安全性が確保されたうえで「RNB6」のような製品が世に出てきた日には、我々のカーライフに劇的な変化をもたらすだろう。 2015年、ダッシュボード革命に注目である。

Text by Koyo Ono