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- 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう -

頻尿や残尿感の改善に!? 男にも最適なヨガのポーズとは?

トイレが近い、尿に勢いがない、残尿感がある…など加齢とともに気になってくるのがシモの悩み。男性にとっては切実なこの悩みを、ヨガで改善できるかもしれないという。その具体的な効果や方法についてヨガインストラクターの中野憲太さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
ヨガインストラクター
中野憲太さん

日本初のシュリダイヴァヨガ認定講師。シュリダイヴァヨガ専門スタジオ「BOWSPRING TOKYO」やホットヨガスタジオ「HOT40YOGA」を運営。業績改善を目指す社長、起業家、サラリーマン向けにヨガ講座を精力的に開催している。

排尿障害の原因は尿管周りの筋肉の“収縮”によって起こる

中野さんによれば、頻尿や残尿感といった男性の排尿障害の原因は大きく2つあるという。

中野さん「1つめの原因として考えられるのは、過活動膀胱です。デスクワークでの悪姿勢やスマホを眺めながら猫背の状態が長時間続くと、排尿筋が収縮してしまいます。これによって、急に強い尿意を感じて我慢できなくなったり、トイレの回数が増えたりといった排尿のトラブルが発生しやすくなるのです。2つめの原因は前立腺肥大です。これは、加齢とともに男性ホルモンの分泌が減り、前立腺が肥大化、もしくは前立腺の筋肉が収縮して、尿が出にくくなるなど残尿感を感じてしまう病気です。つまり尿の問題の多くは、尿周りの筋肉の“収縮”によって発生するので、しっかりこれを鍛えて“拡張”させる必要があるわけです」

人間本来の姿勢である「シュリダイヴァヨガ」で尿管周りの筋肉を鍛える

頻尿や残尿感の原因になるという尿管周りの収縮した筋肉を拡張させるためには、どうすればいいのだろうか。

中野さん「人間には本来あるべき姿勢というものがあります。それが“しなる弓形”といわれる姿勢です。もともと人間の体は、飛んだり跳ねたりする為に背骨が緩やかな曲線を描いていますが、現代人の多くは先ほど説明したように長時間の悪姿勢によって曲線が失われており、その結果尿のトラブルを引き起こしてしまうのです。そこで、普段使わない体の背面の筋肉を活性化させ、尿管周りの筋肉も鍛えてくれるのがシュリダイヴァヨガであり、その中で最も簡単で基礎となるポーズが“アースポーズ”なのです」

大地を下半身に根付かせ、上体を上に伸ばす「アースポーズ」でシモの悩みを解消!?

では、実際にアースポーズをやってみよう。

中野さん「まず呼吸法ですが、胸をなるべく動かさずにお腹をふくらませたり、へこませたりする腹式呼吸をします。ポーズの手順はこうです。

(1)両足を腰幅に開いてまっすぐ立ちます。
(2)両手を前方斜め上(外方向)に伸ばします。
(3)手のひらをやや内向きにして、胸の中心から両手の指先に向けて半円を描いていくイメージで、ろっ骨を開いた状態(お腹をヘコませてろっ骨が浮き出ている状態)にします。
(4)両膝を曲げて、そけい部(足の付け根)を後ろに引き、お尻を持ち上げて腰にカーブを作ります。
(5)伸ばしている両腕の肘から先だけを曲げて後頭部に回し、肘は肩幅より開かないように内側に引き寄せ、後頭部を後ろに引いて首のカーブを作ります。
(6)そけい部は後ろに引いたまま、ろっ骨と頭を上に持ち上げるようにしてお腹を伸ばします。

この状態で30秒キープし、3セット繰り返してください。1日3回(朝・昼・晩)やるのがベストですが、難しければ朝だけでもやってみましょう。朝やることで体が目覚め、正しい姿勢が作られるので、一日を通して効果が継続すると思います」

最後にアドバイザーからひと言

「アースポーズは、尿の悩み改善するだけでなく、仕事の集中力を高めたり、ダイエット効果も期待できる“魔法のポーズ”です」

Text by Mitsuo Okada(Seidansha)