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革靴用「シューキーパー」の役割と選び方の基本

革靴を長く良い状態に保つには、手入れが肝心といわれる。そのためのブラシやクリームといった手入れ用品も数多く販売されているが、必要性がいまいちよく分からないアイテムの一つが「シューキーパー」ではないだろうか?

そこで、伊勢丹新宿本店メンズ館にて革靴のケアサービスを担当する“シューシャイニスト”の山田浩彦さん(株式会社コロンブス)に、シューキーパーの必要性と選び方を教わった。

伊勢丹新宿本店メンズ館にて革靴のケアサービスを担当する“シューシャイニスト”の山田浩彦さん(株式会社コロンブス)

■自分の足ではなく「靴のサイズ・形」に合わせて選ぶ

まず、シューキーパーの役割は形崩れの防止、そして湿気をとること。だが、雨に濡れた時ならまだしも、普段からそこまで湿気を気にする必要はあるのだろうか?

「人間は1日でコップ一杯分の汗を足にかくといわれています。その湿気を含んだまま放置するとカビ発生の原因になってしまうんです。湿気を吸うシューキーパーは、衛生面という点でも重要な役割を果たします。帰宅して靴を脱いだらすぐにシューキーパーに入れ、乾かすことが望ましいですね」
湿気は靴のコンディションにも大きな影響を及ぼし、その差は2~3年後に顕著に現れるという。シューキーパーで適切に保管しなかった場合、「そのうちにつま先が反り上がったり、甲の部分にシワができるなど、ぐちゃぐちゃに型崩れしてしまう」とのことだ。

では、選び方のポイントは? やはり、なるべく自分の足の形に近いものがいいのだろうか?

「足というよりも、靴のサイズ、形に合ったものを選ぶことがポイントです。同じブランドでも、たとえばかかとの部分の大きさなどは靴によって異なりますから。ぴったりキツすぎず、靴を入れたときにほぼピッタリくらいがいいでしょう」
そして、一つのシューキーパーを使いまわすのではなく、できれば靴ごとに専用のものを揃えたほうがいいと山田さん。なお、伊勢丹新宿本店メンズ館地下1階には、幅の広さやノーズの長さ、木の種類やブランドもさまざまなシューキーパーが豊富に揃っている。大切な靴を守るためにも、じっくりと吟味したい。

text by Noriyuki Enami(Yajirobee)

photograph by Masahiro Kojima