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- だるさ・ニオイ・しみ‥残暑のボディケア -

夏バテ対策に野菜の王様“モロヘイヤ”が効く理由とは

体の抵抗力を高め、疲労回復を促し、その栄養価はホウレンソウを上回るともいわれる「モロヘイヤ」。夏バテでぐったり気味の40男が知っておきたい、おすすめの食べ方や効能について管理栄養士の圓尾和紀さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
管理栄養士
圓尾和紀さん

病院勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。「日本人の身体に合った食を提案する」をテーマに講演やイベント出演、執筆を行う。テレビや雑誌などメディアでも活動中。近著に『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(ワニブックス)がある。

独特のネバネバには腸内洗浄、糖尿病や夏バテ予防の効能も

健康野菜として知られるモロヘイヤには、具体的にどんな健康効果が期待できるのだろうか。

圓尾さん「モロヘイヤのネバネバに含まれているムチンという成分は、糖の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えてくれることから、肥満や糖尿病の予防効果が期待できます。また、胃の働きを助け、消化不良や食欲不振を防いでくれるので、夏バテ対策にもバッチリです。さらには、βカロテンやビタミンC、Eといった抗酸化力のあるビタミンが多く入っているため、血中の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化の防止にもつながるでしょう。カリウムには、取りすぎた塩分を外に出す働きがあるので、高血圧予防にもうってつけです」

ほとんど料理をしない男性でも簡単に摂取できる

万能野菜と称されるモロヘイヤだが、どのように調理して食べればいいのだろうか。

圓尾さん「ほうれん草と同じように考えると簡単です。基本的にモロヘイヤは生ではなく、熱を入れて食べます。味噌汁の具にしたり、茹でて水気を絞り醤油と鰹節をかけて食べたりするだけでも十分に美味しいですよ。冷奴なんかとも相性が良いですね。また、先ほども言いましたが、モロヘイヤには糖質の吸収を抑える働きがあります。なので、たくさんごはんを食べる際は、先にモロヘイヤから箸をつけておくと、血糖値の上昇を抑えることができます」

市販品は茎も食べてOKだが、家庭菜園の場合は注意

圓尾さんによれば、モロヘイヤを食べる際には注意点もあるという。

圓尾さん「本来、モロヘイヤの種や茎には、強心配糖体というめまいや嘔吐を引き起こす毒性物質が含まれていますが、現在市場に出回っている商品にはこの物質は含まれていないので、葉だけでなく茎まで食べても大丈夫です。ただ、家庭菜園で育てる場合は注意が必要で、その際は葉のみを食べたほうが安心です。また、モロヘイヤは栄養の宝庫ともいえる野菜ですが、シュウ酸というカルシウムの吸収を邪魔する成分も含まれているため、過剰摂取は避けた方が良いかもしれません」

最後にアドバイザーからひと言

「モロヘイヤは、和食の調理や味付けにもよく合いますので、日々の食事にとりいれてみてください」

Text by Mitsuo Okada(Seidansha)