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- 誰にも教えたくない。「行きつけの店」 -

目黒川沿いにオープンした、美味しくて健康的なリストランテ「comodo」

2017年5月に開店したばかりのカジュアルイタリアン「comodo」。落ち着いた雰囲気の中、産地直送の食材を使った美味しいイタリア料理が楽しめる。

コンセプトは「イタリア21番目の州が日本にあったら?」

都内屈指の桜の名所として知られる目黒川。しかし桜の咲き誇る春ばかりではなく、夏は目にも眩しい青葉が生い茂り、秋には葉が色づいて、北風が冬枯れを吹き抜ける頃には春への芽吹きが胎動するなど、四季折々の表情を見せてくれる自然豊かなロケーションだ。その目黒川のほとり、首都高速道路大橋ジャンクションにほど近い場所に2017年5月にオープンしたのがリストランテ「comodo」だ。
イタリア語で“快適、心地良い”という意味を持つ「comodo」(発音は“コモード”)。この店にはregione nuova “comodo”(コモード州)というコンセプトがある。これは「イタリア21番目の州が日本にあったら?」というインスピレーションから、日本の食材を用いた新たなメニューを提供することに由来しているものだ。

料理を作るのは、イタリアのリグーリア州ジェノヴァ(『母をたずねて三千里』の主人公マルコ少年が住んでいた街)にあるミシュラン一つ星リストランテ「ラ・ビッタ・ネッラ・ペルゴラ」などで研鑽を積み、帰国後に都内でいくつものレストランを開いてきた松𣘺ひらく氏。本場のイタリア料理を基本に、独自の発想で新たな味わい生み出す名シェフだ。

食を通して、美味しさと健康を提案

comodoでは野菜は極力無農薬で栽培する農家と契約し、フレッシュなものを仕入れている。また松𣘺シェフの出身地である三陸の新鮮なミズダコやホヤ、アンコウといった魚介を直送で取り寄せているという。同店オーナーの増山大さんは「食べることで、復興を応援したい」と三陸を始めとした、美味しい食材がたくさんある日本産にこだわり、各地から様々な食材を取り寄せているそうだ。そして肉や魚介、野菜からブロード(イタリア語で『出汁、ブイヨン』のこと)し、その旨味を十分に活かすことでほぼ化学調味料を使わない味付けを実践、素材の旨さをとことんまで引き出す調理を行っていると語る。これには「食を通して、美味しさと健康を提案したい」という増山さんの思いが詰まっているのだ。

では旬の食材を美味しいイタリアンとして提供するcomodoのメニューをご紹介しよう。

濃厚で爽やかなバジルソースをまとったジェノべーゼは、この一皿のためにわざわざ足を運んでもらいたいcomodoのスペシャリテだ。口に入れるとバジルソースの複雑で鮮烈な香りが鼻腔を満たし、絶妙な塩加減のソースと自家製平打ち生パスタとの絡み具合にノックアウトされることだろう。無農薬のバジルを茨城県で通年栽培している農家と契約しているので、いつでもフレッシュな味わいが楽しめる。
レンズ豆やセロリ、人参の煮込みの上に載った大きな手作りのサルシッチャは、芳しいハーブの香りと、噛めば噛むほど肉汁がじゅわっと溢れ出る旨味たっぷりの一皿。酒とのマリアージュを楽しみたい。
田舎風テリーヌ、パルマ産生ハム、パプリカのテリーヌ、ムール貝のヴァプォーレが載った前菜盛り合わせ。内容は季節ごと、そして仕入れた食材で変わるので、行くたびに目と舌を楽しませてくれる。
ドリンクにはモレッティやメッシーナなどのイタリアンビール、そしてイタリアや日本のワインも充実。さらにチェッロやスプリッツァー、ノンアルコールのカクテル、カフェなどもあるので、食事とのマリアージュから食後のデザートまで存分に楽しめる。
居心地の良い空間と、都心から至近でありながら自然豊かなロケーション、そして行き届いたサービスと美味しい酒と食事――comodoは男のための、とっておきな一軒になることだろう。またヨガ教室と食事がセットになったイベントも行っているそうなので、女性にとっても魅力的なリストランテであることも間違いない。

Text by Tamotsu Narita