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- 大人ライダー向けのバイク -

BMW K1600 GTL──彼女が二度惚れする豪華ツアラー

フランスやドイツなど、ヨーロッパの大人たちにとって、1年で最大の愉しみとなっているのがバカンスだ。2週間ぐらいなら当たり前。3週間から1カ月余りの休暇を取る年もあるという。このバカンスで重要となるのは、渋滞を回避しつつ、いかに快適に早く目的地に到着できるか。このときに40代以上のライダーが選ぶのが、高速移動の瞬間そのものがバカンスとなる「大型カウルを備えたツアラー」である。なかでも、今、彼らが注目しているのが、2017年7月にBMWモトラッドが発売した新型『K1600 GTL』だ。なぜなら、1カ月分の荷物が余裕で収まるパニアケースとトップケースを装備し、その頂点に君臨するラグジュアリーツアラーだからだ。

アウトバーンを猛スピードで走ることを想定して作られた『K1600 GTL』の大型カウル

『K1600 GTL』は、BMWモトラッドのツアラーグループの頂きを担うモデルだ。車名に「Luxury(ラグジュアリー)」の頭文字である「L」が付与されているように、フラッグシップモデルたるパフォーマンスと、上質で快適なライディングをライダーに約束してくれる。

心臓部には、BMWモトラッドの「Kシリーズ」にしか搭載されていない、水冷直列6気筒1648ccエンジンを搭載。このパワーユニットは、「Rシリーズ」のフラットツインエンジンと同様に多くの伝説を持つ信頼性の高いエンジンで、ヨーロッパの新排出ガス規制「ユーロ4」に対応。その最高出力は118kW(160ps)/7750rpm、最大トルクは175Nm/5250rpmと、排気量2000ccクラスの自動車と変わらないエンジンパフォーマンスを発揮する。
目を見張るのは、ミラーやウインドスクリーンなど、デザインを一新した大型カウルの「スリップ・ストリーム・ディフレクター」だ。

これは速度無制限制区間のあるアウトバーンを疾走することを想定して作られた大型カウルで、その真価は高速道路で発揮される。異次元のスピードのなかで、ヘルメットが吹き飛びそうな風圧を効率的に逃がしてライダーを疲労から守ってくれるのだ。

リアシートの女性がライダーに二度惚れする『K1600 GTL』の豪華装備と快適な乗り心地

もちろん、そのほかの装備も抜かりはない。「Road(ロード)」「Rain(レイン)」「Dynamic(ダイナミック)」の3つが用意された走行モードは、「DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)」によりボタンにタッチするだけで切り替えることが可能だ。

安全面では、高度なアクティブ・セイフティを実現して雨中でも安心してブレーキングできる「ABS pro」、夜間走行の安全性を向上させる「アダプティブ・ヘッドライト」、あらゆる路面条件に応じて走行快適性、安定性、運動性能を可能とする「ESA II(電子調整式サスペンション)」などを装備。フラッグシップモデルらしい安全な走りと快適性を実現している。

また、電気制御で高さが変えられるウインドシールド、クラッチを操作せずにシフト・アップとシフト・ダウンが可能な「シフト・アシスト・プロ」の標準装備は、山間部を縫って走る日本の高速道路で大活躍するに違いない。

さらに、比較的小柄な日本人ライダーにとってうれしいのは、取り回しを容易にするリバース・アシストが装備されていることだろう。これにより、人の目が集まる高速道路のサービスエリアでも、スムーズかつ華麗にバイクの出し入れができるのだ。これは別の意味で自尊心がくすぐられる瞬間だ。
このラグジュアリーツアラーは、できればパートナーの女性とタンデムで愉しみたい。2人でバカンスやツーリングに出かければ、彼女もリアシートの快適性やそのどっしりした走りに驚き、それを操るライダーに二度惚れ、三度惚れするに違いないからだ。

『K1600 GTL』の価格は323万2000円(税込み)から。北海道一周、九州一周、日本一周、そして、ユーラシア大陸を駆け巡るバイク旅…。このツーリングバイクなら、ついついためがちな有給休暇をパートナーと一緒に消化するときに、これまでにない刺激と悦びを与えてくれるはずである。

Text by Katsutoshi Miyamoto