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- 40男のメモリーズ -

明治の宮廷がよみがえる。開館70周年を迎えた明治記念館の企画展示

都心にありながら豊かな緑が生い茂る、東京・神宮外苑エリアに位置する明治記念館。今年で開館70周年を迎えたことを記念し、館内の特設コーナーで「明治宮廷のダイニングホール~よみがえる近代の饗宴~」と題した企画展示を開催している。

由緒ある建物で開催される“明治の薫り”

昭和22年(1947年)、港区元赤坂に開業した明治記念館。その本館は明治14年(1881年)に当時の赤坂仮皇居(明治6年に西ノ丸皇居が火災で焼失し、赤坂離宮が仮皇居となっていた)の別殿として、現在の迎賓館がある場所に建てられた由緒ある建築物だ。当時は「御会食所」という名で呼ばれ、明治天皇と昭憲皇太后が外国の賓客をもてなす宮中晩餐が催される場所であり、また明治憲法草案審議の御前会議も開かれたという歴史的な場所だ。
別殿は明治40年(1907年)、憲法制定に功績のあった枢密院議長伊藤博文公に下賜され、翌年に東京府荏原郡大井村(現在の品川区)の伊藤公邸に移築され「恩賜館」と命名された。さらにその後、伊藤家より明治神宮奉賛会へ奉献され、大正7年(1918年)に現在の場所へ移築、「憲法記念館」と改称された歴史を持つ、明治天皇が使われた宮殿建築唯一の遺構である。
現在明治記念館の本館は「金鶏の間」が宴会場やラウンジとして使われており、瓦屋根や襖の把手、釘隠し、シャンデリアのほや(ランプの火を覆うガラス製の筒)などに当時の意匠を感じられる。その時代を彷彿とさせる展覧会が「明治宮廷のダイニングホール~よみがえる近代の饗宴~」だ。

絢爛たる当時の宮廷に思いを馳せる。宮中晩餐会の特別メニューも

明治記念館1階の特設コーナーで展示されているのは、ドラマ『天皇の料理番』で知られるシェフ・秋山徳蔵氏のメニューコレクションから「明治の宮中晩餐メニューカード」の実物や、明治天皇と昭憲皇太后がお召し上がりになったという饗宴料理のレプリカ、宮中晩餐の引き出物として作られた小さな菓子器「ボンボニエール」などが展示されている。
また味覚でも「明治宮廷」を感じられるよう、実際に明治天皇や伊藤博文公など当時の要人に御会食所で振る舞われたという「鴨肉のカレーライス」や、現在も宮中晩餐会のメニューとして供されている「富士山アイス」を開催期間中に期間限定発売する。またチャリティー・リサイタルやフォーラム・カフェなどの記念催事も予定されている。
明治記念館が擁する約千坪の庭園には2000本、50種の樹木が茂り、目にも眩しい美しく青い芝が広がる。その美しさは、都会の喧騒をしばし忘れさせてくれることだろう。
そんな場所で、明治時代が始まってから100年の節目となる2018年を前に、当時の絢爛たる宮廷に思いを馳せたい。

Text by Tamotsu Narita