安全なビットコイン取引所を見極めるためのたった2つのポイント
- いまさら人には聞けない仮想通貨「ビットコイン」とは? -

安全なビットコイン取引所を見極めるためのたった2つのポイント

ビットコインをはじめとした仮想通貨は、デジタル上の通貨であるからこその利便性がある。ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて、ハッキングはほぼ不可能といわれているが、それはプログラムの話。仮想通貨の売買を行う取引所のハッキング被害は、度々ニュースになっていて、不安を抱く人も少なくないだろう。数ある取引所のなかから、安全な仮想通貨をどのように選ぶべきか、専門家に2つのポイントを聞いた。

■今回のアドバイザー

株式会社ビットポイントジャパン
代表取締役社長・小田玄紀さん

ビットコインをはじめ、イーサリアムなどの取引所であるビットポイントジャパンは、口座開設はもちろん、通常の現物取引に加え、レバレッジ取引やビットポイントFX取引が行えるのが特徴。

1.取引所のユーザー対応の仕方で見極める

SSL通信やSHA-2(SHA=256)の導入など、各取引所はハッキング対策をしているものだが、システムを理解するのは難解だ。そういった場合、何を基準して選べばいいのだろうか?

「まずは取引所に対して、電話かメールでどういう対応をしているか聞いてみてください。その回答がきちんとできるかどうかがポイントになります」(小田さん、以下同)

取引所に問い合わせをしてみて、“納得できない”、“理解できない”返答しかなかった場合は、その取引所は利用しないほうが賢明だ。また、国内の主要な取引所のウェブサイトを見てみると、セキュリティに関する説明ページが設けられており、どういった対策をしているのかがわかりやすく解説されている場合がある。こういったページを参考にして、知識を蓄えてもいいだろう。

ちなみに、セキュリティ以外にも、実際に取引所を利用するユーザーの反社会的勢力所属の確認(不正犯罪を未然に防ぎ、取引所の業務停止命令を避ける目的)やスマートフォンアプリやウェブサイトの使い勝手、手数料の有無なども取引所を選ぶ際のポイントになるそう。

2.今後は金融庁に登録された取引所一覧で見極める

ところで、安全な取引所の見極め方からは少し脱線してしまうが、もしも、利用していた取引所がハッキングに遭ってしまったら、泣き寝入りするしかないのだろうか?

「原則として取引所は、分別管理により顧客資産と自己資産を分けて管理しています。しかし、それでも顧客資産を含めてハッキング被害が生じるリスクはあります。基本的には取引所を選ぶ際に、しっかりとした管理態勢をもっている会社かどうかを見極めることが重要です。一定規模で運営をしているところは、ハッキング対策を施しています。取引所によっては保険などを導入しているところもありますが、実は現在仮想通貨の保険と謳っているところは、そのほぼすべてが仮想通貨に対する保険ではなく、仮想通貨を購入するための現預金がハッキングされた際に対応している保険であるなど、実際の仮想通貨被害には対応できていない保険が大半です」

小田さんによると、今後、取引所は金融庁登録になり、前述のようなことを含めて登録審査を行うそう。そのため、ゆくゆくは金融庁に登録した取引所を活用することが“絶対的”に必要だという。

金融庁のウェブサイトには、登録された取引所一覧が公表されており、2017年6月30日の情報を見る限りでは、登録された取引所はない。ただし、これは何もおかしいことではない。仮想通貨に関する新制度が適用された4月1日以前から運営している取引所に関しては、登録までに6カ月間の猶予が与えられているためだ。10月には、現在運営している取引所の登録有無を確認できるだろう。

ちなみに、仮想通貨の保険については、三井住友海上と取引所であるビットフライヤーが、国内初となる仮想通貨向けの保険サービスを発表している。

このように国内でも仮想通貨に関する整備は進んでいるが、油断は禁物。取引所での口座開設を検討しているなら、まずはその会社のセキュリティやユーザーに対する姿勢などを確認して、少しでも安心感を得られる取引所を選ぶようにしよう。

Text by Yoshiharu Nako (KOUMUTEN)