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- スーパーカーブランド【BMW】 -

大人の男こそワゴン──BMW 5シリーズ ツーリング

ボルボ『850エステート』やスバル『レガシィ ツーリングワゴン』の登場により、1990年代の日本ではステーションワゴンが流行した。セダンをベースにラゲッジルームを拡大した使い勝手のよさ、落ち着きのあるスタイリングなどが、おしゃれな大人たちの間で人気を集めたのである。2000年代以降になると、ミニバンに市場を奪われて販売台数が下降し、国産ワゴンは減ってしまったが、欧州のプレミアムブランドでは依然、ワゴンが安定した人気を集めている。なかでも大人の男性のニーズが高いのが、あらゆるライフスタイルに対応するミディアムクラスのワゴン。BMWが2017年6月に発売した新型『5シリーズ ツーリング』は、ミディアムセダンの『5シリーズ』をベースにした、そんな大人のための “ツーリングワゴン”だ。

高級サルーン『7シリーズ』の雰囲気にも似たBMW伝統の『5シリーズ ツーリング』

BMW『5シリーズ』にワゴンモデルの『ツーリング』が設定されたのは、1984年に登場した「E34型」以降のこと。実用性、スタイリング、走り、そのすべてが手に入るクルマとして、世界中で多くのユーザーを獲得している人気モデルだ。新型『5シリーズ ツーリング』は、先にフルモデルチェンジを受けて7世代目となった『5シリーズ セダン(G30型)』のワゴンモデルとなる。

新型『5シリーズ ツーリング』のエクステリアは、伸びやかなエンジンフード、ショートオーバーハングのロングホイールベースといったスポーティでスタイリッシュなデザインを採用するなど、従来のBMWの文法に則ったもの。ここにクーペのようなルーフラインが組み合わされる点が『5シリーズ ツーリング』の特徴だろう。

スタイリングは大きく変わらなくても、“新しいBMW”であることに違いはない。キドニーグリルまで伸びたLEDアダプティブヘッドライト、前輪後方のクロームのアクセントなど、ラグジュアリーサルーンの『7シリーズ』に似た意匠も採用しており、それらがニューモデルであることを主張している。

ツーリングの名に恥じない運動性能を持つ『5シリーズ ツーリング』のパワートレイン

インテリアもセダンと同様、コクピットの配置を運転席側に傾けた非対称フォルムのセンターコンソールを採用するなど、BMW伝統のスタイルとなっている。ディスプレイに触れずに指先の動きだけで操作できる「ジェスチャーコマンド」を搭載した「iDrive」や、「Bowers & Wilkinsダイヤモンド サラウンド サウンドシステム」が設定されているのもセダンと同様である。

内装面のトピックは、先代モデルよりも30L増の570Lとなり、最大1700Lまで拡張できるようになったラゲッジルームだろう。ゴルフバッグやアウトドア用具を余裕で収納でき、後席を倒さなくてもスーツケースを大小4つ程度は積むことが可能だ。また、40:20:40分割の可倒式リヤシートはボタンによってワンタッチで操作できるほか、テールゲートも電動式を採用。さらに、独立開閉式リヤウィンドウを備えることにより、テールゲート全体を開けなくてもウィンドウだけを開けて荷物の出し入れが可能となった。これは駐車場をはじめ、狭い場所で開閉するときに便利な機能となる。
使い勝手のみを追求した単なるワゴンと違い、『5シリーズ ツーリング』は“ツーリング”という名がつくだけに、走りも重視されている。

パワートレインは、最高出力135kW(184ps)の2.0L 4気筒ガソリンターボ「523i」、同じ2.0Lターボながら185kW(252ps)を発生する「530i」2.0L 4気筒ディーゼルターボの「523d」、さらに3.0L 6気筒ガソリンターボに四輪駆動を組み合わせる「540i Xdrive」の4種類。トランスミッションには、8速AT、または8速スポーツATが組み合わされる。なかでも、内装や装備が異なる3つのグレードのうち、「Mスポーツ」は優れた運動性能を発揮するモデルだ。

ミニバン全盛の今だからこそ、大人の男のセンスが際立つBMWのステーションワゴン

もちろん、先進技術を駆使した運転支援システムや安全機能も装備する。「ドライビング アシスト プラス」は、ステレオカメラと前方3基+後方2基のミリ波レーダーで安全運転をサポート。「インテグレイテッド アクティブ ステアリング」は、車速や走行状況に応じてステアリング操作に対する前輪の切れ角やパワーステのアシスト量を制御してくれる「アクティブ ステアリング」を四輪すべてに適応させたもの。荷物容量を自動で判断して車高を常に一定に保つ「セルフ・レベリング機能付きエア・サスペンション」は、積載量が状況に応じて変わるワゴンならではの機能だろう。

価格はエンジンによって異なり、650万円から1069万円(いずれも税込み)。手を伸ばしたくなるのはBMW伝統のシルキーシックス(直列6気筒エンジン)に四輪駆動システムが組み合わされる「540i xDriveツーリング」だが、ディーゼルエンジン搭載の「523dツーリング」もモデルのキャラクターに合っており、「540i xDriveツーリング」に比べて200万円以上も安いのでコストパフォーマンスが高い。

欧州で高い人気を集める、走りを重視したミディアムクラスのステーションワゴン。ミニバンやSUV全盛の今だからこそ、大人のセンスが際立つ一台である。

Text by Muneyoshi Kitani