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- 40男のメモリーズ -

海洋堂が手がけたウルトラマン「Bタイプ」の“決定版” 登場

様々なフィギュアの造形企画制作・販売を行う“フィギュア界の雄”海洋堂が、決定版ともいえる「ウルトラマン[Bタイプ]1/5スケール Character Classics コールドキャスト製塗装済み完成品」をリリースする。

もっとも完成度が高いといわれる「Bタイプ」の精巧なモデル

特撮ファンの方はご存知のことと思うが、1966~67年に放送された『ウルトラマン』の撮影に使われたウルトラマンのスーツは3タイプあった。

最初に作られたのは、ベムラーが登場する第1話『ウルトラ作戦第一号』からペスターが登場する第13話『オイルSOS』の撮影で使用された、ポリエステル樹脂で裏打ちされたラテックス製のマスクとウェットスーツを使った「Aタイプ」と呼ばれるものだ。当初ウルトラマンは口が開閉するように作られたのだが、そのため頬に不用意なシワが寄ってしまい、新たにマスクが製作された。それがFRP樹脂製の「Bタイプ」と「Cタイプ」だ(これに合わせてスーツの肩や胸のボリュームがアップされた)。

Bタイプは3つのウルトラマンの中でもっとも完成度が高いことで知られていて、BタイプとCタイプは口の幅、目の位置などが若干異なっている(余談だがCタイプのマスクとAタイプのボディをリメイクしたのが最終回の第39話『さらばウルトラマン』に登場したM78星雲の使者ゾフィだ)。このBタイプの精巧なモデルが、2017年8月に「ウルトラマン[Bタイプ]1/5スケール Character Classics コールドキャスト製塗装済み完成品」として海洋堂から発売される。その完成度は瞠目するほどだ。
(C)円谷プロ

海洋堂のベテラン造形師が「人生で製作するBタイプはこれが最後」と語る自信作

ガマクジラが登場する第14話『真珠貝防衛指令』からゴルドンが登場する第29話『地底への挑戦』までと、3つのタイプの中で一番長く使用されたというBタイプのフィギュアを造形したのは、全高約40cm、お値段12万円という「阿修羅」の像を手がけ、その完成度の高さで人々の度肝を抜いた海洋堂所属の造形師、木下隆志氏だ。

リアルな造形を得意とし、海洋堂の黎明期から活躍するキャリア30年を誇るベテランの木下氏が「人生で製作するBタイプはこれが最後」と言い切るほどの自信作、決定版が本品だ。その言葉通り、徹底的なリサーチを経て製作された造形は細部に至るまで丁寧に仕上げられ、色、質感、ボリュームに至るまで完璧に再現されており、全高33cmという迫力のスケールとなっている。
(C)円谷プロ
仕上げは微に入り細を穿つものだ。マスクの裏側は量産品として強度を保つギリギリの薄さに成形されていて、その理由は3タイプに共通する実物のマスクの「目」の形状と質感を再現するためという。胸のカラータイマーには透明の素材を使用、裏側からモールドして本物のスーツと同じ形態となっており、Bタイプの特徴的な尖ったつま先とヒレのようなかかと部分、そして背中のファスナーを隠す部分までしっかりと作り込まれている。また両足で固定できるコールドキャスト製専用台座が付属する。
(C)円谷プロ
(C)円谷プロ
ウルトラマンをデザインした成田亨氏は、デザインするにあたってまず必要な3つの要素として「美的要素」「強いスーパーヒーローの要素」「宇宙人の要素」を考え、余計な装飾のない単純化の極地を目指したという。そして怪獣を「カオス」(混沌)、ウルトラマンを「コスモス」(秩序)と位置づけてデザインしたと言われている。また本当に強い者は微かに笑うものだという考えから、仏像に見られる「アルカイックスマイル」を念頭に口元を造形したそうだ。美を極めたウルトラマンのフィギュアを様々な角度から飽きるほど眺められるのは、至福のひとときとなるであろう。
(C)円谷プロ

※画像は開発中のため、実際の商品とは異なる場合があります。

トップ画像クレジット:(C)円谷プロ


Text by Tamotsu Narita