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シボレー アストロ──ミニバンの礎を築いた傑作車

現在、軽自動車とともに国内の自動車市場で人気を集めるミニバン。このミニバンというカテゴリを築き、その元祖のひとつといわれるのが、1985年に初代モデルが発表されたシボレー『アストロ』だ。すでに2005年モデルをもって生産終了してしまっているが、中古車市場ではいまだに人気だという。

バブル景気末期の円高ドル安の波に乗り、盛んに並行輸入されたシボレー『アストロ』

シボレー『アストロ』が日本で広く知られるようになったのは、タレントの所ジョージ氏がきっかけだ。『アストロ』を所有していた氏が、トータルコンセプターとして関わった1991年創刊の自動車雑誌『Daytona(デイトナ)』で、このクルマを紹介。それにより人気に火がついたといわれている。

スライド式のリアドアを開けると現れる広々とした3列シートの室内、そして4300ccのV6エンジンから轟く「ドロッドロッドロッ」という排気音と太いトルク。アメ車といえば、フォード『マスタング』やシボレー『コルベット』といったマッスルカーをイメージしがちだった当時の30代男性が、『アストロ』を知ったことにより、「そういう選択もあるのか」と中古車情報誌を片手に出物を探し始めたそうだ。

折しも時代はバブル末期で、空前の円高ドル安だった時期。円高ドル安で日本の輸出産業は大打撃を受けたが、逆にアメリカのクルマはそれまでよりも安く輸入できるようになった。自動車販売業界が『アストロ』人気を見逃すはずはなく、盛んに並行輸入が行われたという。

そして、三大商社のひとつである三井物産の子会社、三井物産オートモーティブ社が窓口となってアメリカのコーチビルダー、スタークラフト社でカスタマイズされたコンバージョンバンを正規輸入。1993年以降はGM(ゼネラルモーターズ)の輸入販売代理店だったヤナセが正規輸入を開始し、『アストロ』人気はピークに達する。これが1990年代前半に巻き起こった“アストロ・ブーム”だ。一説に、その多くが並行輸入ながら、当時は姉妹車のGMC『サファリ』を含めて年間1万台近くが日本に入ってきたという。
(C)sjoerd.wijsman
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中古車相場での『アストロ』の平均価格は80万円前後、再評価に値する傑作ミニバン

1990年代初め、国産ミニバンにもトヨタ『タウンエース』や日産『キャラバン』があったが、当時はあくまでワンボックスカーでしかなく、室内仕様もシートも貧弱だった。一方、『アストロ』のコンバージョンモデル「スタークラフト」には、FRP製のハイルーフやレザーシート、さらにウッドパネルやシャンデリア、バーカウンターを装備する車両もあり、「走る貴賓室」と呼ばれたほど。それでいて、最上級モデルでも650万円ほどの価格で手に入れられたのだ。

ちなみに、当時のラインナップは、標準モデルの『LS』(2WD、4WD)、上級モデルとなる『LT』(4WD)の3グレード。2005年モデルのスペックは、最高出力193馬力、最大トルク34.6kgmだった。
『アストロ』の魅力はどこにあったのか。それは、なんといっても全幅約2000mm、車重2.5トンの堂々たるボディサイズが醸し出す存在感にある。最新の国産ミニバンと並んでも、いまだに押し出し感では負けていない。巨体をグイッグイッと操る運転感覚や、往年のアメ車ならではの包み込まれるような掛け心地のシートなど、今の40代にしてみると、むしろ新鮮に感じるほどだろう。

たしかにコーナリングとブレーキは頼りないが、無駄にスピードを出さなければ問題はない。V6エンジンの燃費は街乗りでも5km/L以上、同クラスのミニバンと比較しても極端に悪いわけではなく、レギュラーガソリンでも問題なく走る。1980年代のアメ車ゆえに、シャシーもエンジン本体も極めて頑強で、メンテナンスに精通した整備工場が多いのも強みだ。

初代『アストロ』がデビューしてから30年以上、生産終了してから12年が過ぎているが、再評価に値する傑作車ではないだろうか。中古車相場で平均価格は80万円前後。ただし年式・走行距離・程度によってばらつきがある。
(C)Madwon

Text by Katsutoshi Miyamoto

Photo by (C)Chris Langley(main)