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14億円のロールスロイス──世界最高価格の乗用車

「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」は、ヨーロッパで最も古い歴史を持つヒストリックカーのコンクールイベントだ。毎年5月にイタリア北部の贅沢なリゾート地、コモ湖に面した高級ホテル「ヴィラ・デステ」の庭園で開かれ、世界中から裕福な紳士淑女が集まり、舞踏会のような雰囲気のなかで貴重な名車を吟味する。しかし、2017年のヴィラ・デステで注目を集めたのはヒストリックカーではなく、ロールスロイスが「究極のビスポーク」として発表したワンオフモデルだった。その名はロールスロイス『スウェプテイル』。驚くべきことに、価格は14億円以上と噂されている。

ロールスロイス通の大富豪の特注によって作られたワンオフモデル『スウェプテイル』

『スウェプテイル』は、普通のロールスロイスではない。ロールスロイス・モーター・カーズのCEO、トルステン・ミュラー・エトヴェシュは、このクルマについて「私たちの特別な顧客のために作りました」と語る。つまり、これは上顧客の依頼により、この1台だけが作られた特別なワンオフモデルなのだ。「自動車のオートクチュール」といえばいいだろうか。

このプロジェクトは、1920年代のロールスロイスを愛する大富豪のオーダーによって、2013年にスタートした。開発はロールスロイスが誇る至高のオーダーメイド部門「ビスポーク」が担当。下のリンクのオフィシャル動画を見ればわかるように、デザイン画に始まり、そのスケッチをもとに粘土で立体化したクレイモデルの製作など、その作業工程は馬車時代から続く伝統的コーチビルダーの仕事そのもの。シャーシやエンジンは既存モデル(おそらくは『ファントム』)を流用しているが、『スウェプテイル』は完成までに4年の月日を費やしたという。

そう考えれば、『スウェプテイル』に14億円以上というおよそクルマとは思えない値段がつけられたのも理解できるはずだ。この途方もない価格は、超高級車ブランドであるロールスロイスのデザイナーや職人たちを自分のために4年間働かせ、自分のためだけの一台を作らせたことへの対価なのである。

豪華絢爛な室内には1970年代物のドン・ペリニヨン専用のシャンパンフルートを装備

フルオーダーメイドだけに、唯一無二のボディラインを持つエクステリア、細部のディテールまで凝りに凝ったインテリア…と、その作り込みは驚くほどに精緻だ。なかでも、目を引くのはルーフトップから後部へと絞り込むように流れるライン。これは1920〜1930年代のロールスロイスのエレガントなフォルムを具現化したもの。

また、『スウェプテイル』は2シーターのクーペだが、オーナーがヨット好きであることから、後部スペースはクラシカルなセーリングヨットのようなデザインと素材を採用。ほかにも、インテリアには随所にヨットを思わせるモチーフが散りばめられ、さらに1970年代物のドン・ペリニヨン専用のシャンパンフルートなど、浮世離れした仕掛けも備えている。ちなみに、この1970年代物のドン・ペリニヨンも、オーナーが愛飲するお気に入りの品だという。
このロールスロイスは単なるクルマではない。超一流の設計士がデザインした大豪邸、あるいはプライベートジェットや超豪華ヨットのような現実離れした世界の代物に近い。我々には想像もできないが、世界にはクルマ一台に14億円を支払う人が現実に存在するのだ。4年をかけてたった一台のみが作られた14億円のロールスロイス。間違いなく世界最高価格のクルマといっていいだろう。

Text by Kenzo Maya