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- 夏のオトコのヘア対策 -

シャワー温度から洗髪方法、乾かし方まで…薄毛に効く「洗髪法」

40男にとってセンシティブな薄毛問題。数多のスカルプ商品や育毛剤に手を出す前に、まずは毎日の洗髪法を見直してはいかがだろう。洗髪には適切なシャワー温度や、洗い方がある。薄毛に効く洗髪法をヘッドスパ専門店に聞いた。

■今回のアドバイザー
ヘッドスパ専門店「PULA」オーナー
辻敦哉さん

ヘッドスパのスペシャリスト。独自の技術が、ゴッドハンドとして業界を賑わす。独立し、2011年4月にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となる。著書に『世界一簡単な髪が増える方法』(アスコム出版)がある。

皮脂を徹底的に洗い流すのは間違い? 洗髪による皮脂のとりすぎに注意。

40年以上生きてきて「髪の洗い方」を教わったという人は少ないだろう。それゆえか薄毛に悩む多くの人が“間違った洗髪方法をしている”と辻さんは指摘する。

辻さん「薄毛の要因というと『皮脂による毛穴詰まり』がよく挙げられるため、薄毛を気にする人ほど皮脂が残らないよう、頭皮をゴシゴシとしっかり洗う傾向があります。しかし、皮脂を取り過ぎることが、頭皮にはよくない場合も考えられます。

1つ目の理由は、髪に栄養がいきにくくなること。皮脂を根こそぎ取ってしまうことで、身体が皮脂を生産することばかりに必死になり栄養が偏ります。その結果、髪の毛に十分な栄養がまわらなくなり、頭髪がやせ細ったり、抜けやすくなったりしてしまう可能性があるのです。

2つめの理由は、洗い過ぎによって頭皮が乾燥してしまうこと。この乾燥とは、皮脂ではなく水分が乏しい状態のことを指します」

頭皮が乾燥するとホルモンバランスが崩れ、今度は脂を過剰に分泌してしまうのだという。結果、水分は乏しいのに、皮脂だけは余分にあり、バランスの悪い頭皮状態になってしまうわけだ。

辻さん「そうなると脂の過剰分泌を気にしてまた洗いすぎ、さらに頭皮のバランスが崩れていく…という悪循環に陥ることに。頭皮の水分と皮脂のバランスを適切な状態に保ち、頭皮に刺激の少ない方法を選択することが、毎日の洗髪では重要になります」

シャワーの温度、洗い方、乾かし方…薄毛に効果的な洗髪法とは?

では正しい洗髪方法とは?

辻さん「まずはシャワーの温度を見直してみましょう。髪と地肌に最適な水温は37~39度の少しだけぬるめのお湯。熱すぎると皮脂を過剰に奪ってしまいますし、ぬるすぎるお湯だと不要な皮脂が残り、酸化汚れがたまってしまいます」

そして、次は実際の“洗い方”。

辻さん「洗髪する際は、まず髪の毛と頭皮全体を、適温のシャワーのお湯でしっかり洗い流しましょう。ほこりや汗を流しておくことで泡立ちが良くなり、汚れを落としやすくなります。お湯だけで十分洗い流したら、シャンプーの泡が頭皮全体に均一に行き渡るように、軽くなでるように洗っていきます。指の腹や爪でゴシゴシこするのは頭皮に刺激が強すぎることもあります。手のひらで毛穴を持ち上げ、開くような洗い方を意識してください。また、シャンプーの成分は頭皮に残ってしまう為、安価で着色されている粗悪なシャンプーを避け、1000円以上で透明もしくは半透明のアミノ酸シャンプーなどを選ぶと良いと思います」

そして髪を乾かす際には、頭皮への刺激が少ないタオルドライを辻さんはオススメする。ドライヤーを使う場合は、なるべく上から下に向かって髪の毛だけに風が当たるようにし、温風ではなく冷風にすると、頭皮への影響はかなり軽減されるのだとか。

洗髪する際は、水道水の塩素にも注意!

ここまで来たらもう一点、こだわりたいポイントがあるという。

辻さん「髪と頭皮によくないのが、水道水に含まれる塩素です。塩素は非常に殺菌効果が高く、塩素が入った水でシャンプーをしていると、頭皮にいる善玉の常在菌を殺してしまい、頭皮環境の悪化を招きます。塩素を取り除くのは意外に簡単で、シャワーヘッドを塩素除去のものに取り替えるだけ。シャワーヘッドは、ホームセンターなどで購入できます」

最後にアドバイザーからひと言

「今はまだ薄毛の心配がないという人も、今後のために洗髪法を見直してみることは重要です」

Text by Akeno Kataoka(Seidansha)