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107thエディション──創業を祝うアルファロメオ4C

イタリアのスポーツカーというとまずフェラーリを思い浮かべるが、その歴史を遡ればアルファロメオにたどり着く。アルファロメオは戦前から欧州のレースシーンで覇を競い、フェラーリを創業したエンツォ・フェラーリもテストドライバーを務めていた。それから一世紀余り。アルファロメオは2017年に創業107年を迎えた。これを記念して設定された特別仕様車が、『4C 107th Edition(ワンオーセブンスエディション)』だ。ミッドシップピュアスポーツ『4C』の内外装にカーボンパーツを配し、専用マフラーなどで走りに磨きをかけたスペシャルモデルである。

ドライバビリティに抜かりがなく、刺激的なサウンドも愉しめる『4C』の特別仕様車

2014年にアルファロメオ『4C』が登場したとき、イタリア車ファンは「これぞイタリアンピュアスポーツだ」と心を踊らせたことだろう。超軽量カーボンモノコックシャシーに、ミッドシップに搭載されたアルミブロックの1.7L直噴ターボエンジン。エンジンパワーは240psだが、乾燥重量900kg以下(本国仕様)の軽量ボディにより、その動力性能はスーパーカーにも匹敵する。翌年にはオープンモデルの『4Cスパイダー』も設定された。

「107th Edition」は、従来はアクセサリーパーツとして設定されていたカーボンパーツが標準装備され、Akrapovic(アクラポヴィッチ)製のエキゾーストシステムやスポーツサスペンションをインストール。足回りにもハイグリップ仕様の「ARレーシングタイヤ」を標準装備するなど、ドライバビリティ方面に抜かりないモデルとなっている。

ちなみに、アクラポヴィッチは2輪用のエキゾーストシステムを手がける老舗マフラーメーカーで、近年は4輪のレースシーンにも進出している。「107th Edition」は、このアクラポヴィッチ製の「デュアルモード」付きのチタニウムセンターエグゾーストシステムを装備することで、最高出力に変わりはないものの、より魅力的なイタリアンサウンドを愉しむことができる。

カーボンパーツによる上質な内外装、「107th Edition」の受注期限は6月30日まで

エクステリアで目を惹くのは、ボディの各所に配されたカーボンパーツだ。クーペはカーボンルーフ、スパイダーは巻取り式のカーボンロールバーカバーを備え、フロントバンパー、サイドエアインテーク、ドアミラー、リアスポイラー(クーペのみ)にもカーボンパーツを採用し、レーシーな雰囲気を際立たせている。

ホイールは、フロント18インチ、リヤ19インチのガンメタリック仕上げで、カーボンパーツと合わせてブラックで統一。クーペは5ホール、スパイダーは10スポークと、それぞれ専用デザインを採用している。また、標準ではレッド仕上げだったブレンボ製フロントブレーキキャリパーも、イエローとブラックのチョイスが可能だ。
インテリアでは、アルカンターラとレッドのステッチが施された専用のレザーステアリングホイールが印象的。インストルメントパネルとドアパネルもステッチ入りのレザー仕上げで、もともとあったスパルタンな雰囲気に加え、上質さもプラスされた。メーターカバーやシフトボタンベゼル、エアベントもカーボンパーツ仕上げだ。また、オーディオには、総出力276Wを誇るアルパイン製プレミアムサウンドシステムが標準装備される。

シートは標準モデルと同様にブラックレザー(レッドステッチとイエローステッチ)、レッドレザー、ブラウンレザーが選択可能だが、これはオプションではなく車両価格に含まれる。
「107th Edition」の価格は、標準モデルから221万円アップの1070万円。特別仕様の内外装、スペシャルな足回りとエキゾーストシステムを備えることを考えれば、コンパクトカー1台分の価格アップはむしろリーズナブルだ。

基礎体力の高いスポーツカーに高級感が加わるのは、大人の男にとって歓迎すべきもの。小さなフェラーリというべきピュアスポーツにラグジュアリーさを加味したスペシャルエディションは、深夜のドライブやショートトリップなど、さまざまなシーンに使える一台となることだろう。「107th Edition」は6月30日までの期間限定受注。タイムリミットは刻々と迫っている。

Text by Taichi Akasaka