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- 40代のアク抜きダイエットテク -

40男の耳のトラブルを解消する聴力トレーニングとは

40を超えて、聴力の衰えを感じている男性も多いはず。加齢による聴力の低下はある程度しかたないが、初期であればトレーニングで食い止めることも可能という。聴力を鍛える方法を、川越耳科学クリニックの坂田英明さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
川越耳科学クリニック院長、埼玉医科大学客員教授
坂田英明さん

医学博士。日本耳鼻咽喉科学会専門医。埼玉県立小児医療センター副部長、目白大学保健医療学部教授を経て、現在川越耳科学クリニック院長。

加齢のほか「カフェイン」や「喫煙」も聴力が衰える原因に? 

坂田さん「40代男性が陥りやすい聴力の衰え、つまり難聴の種類は大きくわけて、『感音難聴』と『突発性難聴』の2種類が存在します。感音難聴の代表的症状は、音が聞こえにくくなる、言葉が捉えにくくなり聞き間違いが増えるというもの。これは内耳の損傷によって、耳から入ってきた音をうまく受け取れないことが原因です。

一方で突発性難聴は突然、耳が聞こえづらくなる症状が特徴ですが、明確な原因はわかっていません。一説には、血管障害やストレスなども関係しているとも言われています。

年齢に伴って耳が聞こえにくくなったり、耳鳴りが聴こえたりするといった感音難聴の症状の原因としては、カフェイン、毛染めなどに含まれる有機溶剤、騒音曝露、喫煙、メタボ、ヘルペスウィルスなどが内耳の活性酸素を増やすことが背景として考えられています」

耳を鍛える“聴力トレーニング”には“速聴”と“井戸端会議”が効果的!?

坂田さん「突発性は改善することもありますが、感音難聴はなかなかよくなりません。改善に関しては、まず生活習慣を見直してみましょう。原因でも説明したように日々の生活面では紅茶・緑茶・コーヒーなどのカフェインの過剰摂取、毛染めや仕事などによる有機溶剤の使用、喫煙を控えることを意識しましょう。また、周囲の環境、日常生活における騒音曝露、メタボ、ヘルペスウィルスなどが危険因子として存在するので、注意が必要です。

上記の原因に気を配るだけでなく、聴力を回復するためのトレーニングとしては、倍速で音を流して聞く力を鍛える“速聴トレーニング”がおすすめです。例えば会議や講義の内容を録音したものを再生する時に、倍の速さで再生し、意識を集中して聞き取れるようにしてみる。耳から入った音を脳で聴くということを意識することによって、鈍った聴力の改善を狙うことができます。

また、男性はあまり機会がないかもしれませんが、井戸端会議と呼ばれるような3.4人で行なう多方向からの会話も、耳を鍛えるのに効果的です。聞き取れるギリギリの複数人数でスムーズに会話をすることを試みれば、耳を日常的に鍛えることができます。たまには男だけで、複数人で会話してみるというのもいいかもしれません」

耳の異常を感じたら早めにクリニックでの診察を受けるようにしよう

坂田さん「飛行機やエレベーターに乗ったときに感じるような耳の閉塞感や、逆にいつもよりも自分の声や呼吸音が耳に響くような印象を感じたり、めまいや耳鳴りが繰り返されるならばそれは深刻な病気の可能性もあります。なにか異常を感じたら、早めに病院で診察してもらうようにしましょう。早期発見こそ肝心です」

最後にアドバイザーからひと言

「加齢だからと諦めないで、日常で意識的に耳を鍛えることが、耳の老化を防ぎます」

Text by Akeno Kataoka(Seidansha)