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髪のボリューム不足を改善! 毛の“筋肉”立毛筋のトレーニング法

加齢とともに気になりはじめ、しょぼくれた印象を与える髪のボリューム不足は、毛の筋肉『立毛筋』の衰えが原因のひとつ。とはいえ、立毛筋は運動で鍛えることができないという。立毛筋を鍛える方法を、鍼灸師の小柳弐魄さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
伊良林鍼灸均整院 AFINA院長
小柳弐魄(こやなぎ にはく)さん

世界的な舞踏集団『大駱駝艦』のメンバーとして舞台・映画で活躍後、身体そのものへの興味から鍼灸師の道へ。「病いを“転活”する(心身の不調をきっかけに、よりよい人生を切り拓く)」をモットーに、古今東西の治療文化から手技療法の可能性を追求。一般社団法人『身体均整師会』理事・副会長、「身体均整法学園」講師としても活躍している。

立毛筋は、自律神経を鍛えることでトレーニングできる

小柳さん「『立毛筋』とは、毛の毛根部に存在する“筋肉”のことです。立毛筋が収縮することで、毛は垂直方向に立ち上がります。しかし、この立毛筋が加齢とともに衰え、毛が寝てしまうことで髪のボリュームが減り、老け込んだ印象を与えてしまいます。

“筋肉”といっても、立毛筋は自分の意思では動かすことのできない『不随意筋』です。自分でコントロールできる腹筋や背筋のような『随意筋』とは異なり、不随意筋は自律神経の支配を受けています。たとえば寒さを感じると現れる“鳥肌”も立毛筋の収縮によるものですが、鳥肌を意識的に立てることはできません。立毛筋の収縮は『交感神経』が活性化することで起こります。この性質を利用して、交感神経の抑制・促進を繰り返すことが立毛筋のトレーニングになります」

朝“乾布摩擦”と夜“頭皮マッサージ”、毎日の反復で交感神経を整える

小柳さん「交感神経の促進・抑制の反復を1日1セット、毎日行って立毛筋を鍛えていきます。

起床時は、“乾布摩擦”で交感神経を促進させてください。鎖骨の下から、両方の乳首を結んだラインまでの部分には、頭皮の自律神経を支配する脊髄神経が通っています。この部分を乾いたタオルで強くこすって刺激を与えることで、交感神経が活性化し、頭皮の立毛筋が収縮します。毛髪がピンと立ち上がって元気な状態になり、頭髪のボリューム不足を改善。さらに身体が活動モードに切り替わるので、日中のパフォーマンス向上にもつながります。

逆に、就寝時は“頭皮マッサージ”で交感神経を抑制させます。眼球の延長線上の頭皮に沿って5本指の腹をつけ、頭皮を頭蓋骨に押し当てる要領でグリグリと回すように刺激してください。徐々に後頭部側へ移動していき、3分ほどかけて往復します。頭皮への適度なマッサージを行うことで、交感神経が抑制され、代わりに副交感神経が優位に切り替わります。副交感神経によって血行が促進されると、抜け毛の原因になるといわれる成分『プロスタグランジン』を体外に排出する効果も期待できます」

交感神経の理想的なリズムを維持して健康に

小柳さん「自律神経のバランスを整えることは、健康管理の基本です。朝は交感神経を促進させて活動モードに入り、夜は抑制させてリラックスすることは、とても理想的なリズムです。頭髪のボリュームアップ以外にも、食欲や精力の増進など、あらゆる面で良い影響が現れます」

最後にアドバイザーからひと言

「朝は毛を逆立てて“戦闘状態”に入り、夜は“休息状態”でしっかりと回復する。自律神経の理想的なリズムを維持してください」

Text by Mai Tachikawa(Seidansha)