cyclists during the bicycle competition. selective focus
- 初心者から大会まで!すべてわかるトライアスロン -

【トライアスロン】大会で必要なアイテム&トレーニング方法

水泳・バイク・ランの3種目から成り立つ過酷な競技トライアスロン。せっかく始めるのならば大会への出場も視野に入れたい。そこで今回は、トライアスロンのプロフェッショナル・コーチとして日々指導を行っている青山剛さんに、大会で結果を残すためのメソッドについてアドバイスを頂いた。

■今回のアドバイザー
トライアスロン
プロフェッショナル・コーチ
青山 剛(あおやま たけし)

トライアスロンのプロ選手から、長年の目標であったコーチへ転身し、オリンピック選手を輩出。現在は競技者だけではなく、子どもから初心者などへのトライアスロン、ランニング、また、他競技、分野へのクロストレーニング指導も行っている。パーソナルコーチングシステム「TeamAOYAMA」をはじめ、全国各地でセミナー、講演、教室を開催中。書籍、DVDのなど著作多数。

トレーニングと大会では必要なアイテムが違う

青山さん「大会出場を目指し始めたトライアスロン愛好者の方たちは、すでにトレーニング仕様のランニングウェアやバイクなどの装備はお持ちでしょう。しかし、トライアスロンではトレーニング時と大会時では必要となる装備が違ってくることがあります。

特に日本の大会の場合、一般の部での出場者はウェットスーツの着用が義務付けられています。まだ通常の水着でのトレーニングしかしたことがないという人は、少なくとも大会の1カ月前までには入手するようにしましょう。機能的で動きやすく、トランジット(競技種目間の移行)で脱ぎ着しやすいものを選んで下さい。また、トライスーツと言って3種目全てを通して行えるウェアも必要です。水着のような生地でできており、ウエットスーツの中で着ていてもOKです。あとは、ゼッケンベルトを用意すれば大会に向けたアイテムの準備は完璧。バイクなど他のアイテムは、トレーニング時と同じで構いません」

がむしゃらな練習は逆効果。大会に向けて計画的なトレーニングを

青山さん「トライアスロンの大会出場を目標に掲げたからといって、何カ月も前からトレーニングを急にハードな内容にする…といった行動はオススメしません。青山式のトレーニングプログラムでは、『基礎期』『適応期』『調整期』の3つに時期を分けてトレーニングを進めています。

大会の1カ月前までは『基礎期』。ストレッチや筋肉への刺激に重点を置きつつ、地道な普段通りのトレーニングで各3種目のレベルアップを図ることを目標にしましょう。

大会の1週間前までは『適応期』。スイム+バイク、バイク+ランなど、連続して行う練習など取り入れたり、スイムがオープンウォーターなら海で泳いでみたりと、大会と同じ環境で少し予行練習をしてみます。

大会1週間前からは『調整期』。心身の疲れを取ることを最優先とし、大会に向けてコンディションを整えます。体を休めながら、大会で使う道具の準備もしっかり行ってください」

「第4の種目」トランジットが勝負を分ける!?

青山さん「体作りや道具のメンテナンスと並んで大会で重要となってくるのが、トライアスロンでは『第4の種目』とも言われている、スイム→バイク、バイク→ランなど、種目間の『トランジット』です。

トランジットの練習やその対策次第では、大会記録において5分以上もの差が出ることもあります。しかし、焦りは禁物。早さを重要視するあまり競技規則を破ってしまったりすると、タイムペナルティや失格を言い渡されることも…。バイク用具やウェットスーツの着脱は、何度も練習してシミュレーションしておきましょう。スイム後は走りながらウェットスーツを上半身だけ脱ぎ、バイクもすぐ見つけられるよう目立つタオルなどをかけておく…といった工夫が必要になります。自分のやりやすい方法を考えておきましょう」

最後にアドバイザーからひと言

「トライアスロン初心者は、バイク後のランで足がガクガクになりがち。適応期に通しの練習で経験しておくといいですね」

text by Takumi Arisugawa