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マイバッハが作ったGクラス―—最高級ランドレー登場

ロールスロイスやベントレーと並び称される超高級車ブランドとして、メルセデス・ベンツの頂きの一角を担う『マイバッハ』。そして、そのメルセデス・ベンツが40年近く前から生産し続け、富裕層や女性に絶大な人気を誇るクロスカントリー4WDの『Gクラス』。この両者のマリアージュによって誕生した至高のモデルが、メルセデス・マイバッハ『G650ランドレー』である。究極のオフローダーとして極めて高い走行性能とエクステリアを持ちながら、インテリアはマイバッハらしく豪華で快適な空間に仕上げられた極めて贅沢な一台となっている。

『G650ランドレー』は超富裕層が「サファリゲームドライブ」を愉しむためのクルマ

車名にある「ランドレー」は、または「ランドーレット」ともいい、後席部分のみが幌付きのオープントップになったボディタイプのことを指す。

この形状は馬車の時代から存在し、貴族たちの移動手段が自動車に移行すると、政府要人や国賓クラスがパレードなどに使用する特別な車両へと引き継がれた。マイバッハも過去にランドレーを生産していた時期があるが、一般向けにランドレー仕様車を販売するのはレアなケースといえる。

マイバッハ『G650ランドレー』は、生粋のオフローダーであるGクラスに、このランドレーという特殊なボディタイプを採用したクルマだ。おそらく、ブランド側が想定している用途のひとつは、自然保護区に生息するライオンやバッファローなど、多種多様な野生動物を探して『G650ランドレー』でアフリカ大陸を駆け抜けることだろう。いわば、超富裕層が「サファリゲームドライブ」を愉しむことをイメージして開発されたのである。

下のリンクにあるメルセデス・ベンツのオフィシャル動画にも、『G650ランドレー』を駆ってサファリゲームドライブする様子が映し出されている。
『G650ランドレー』は、全長5345mm、ホイールベース3428mm、全高2235mmと、ノーマルのGクラスに比べてそれぞれ683mm、578mm、281mmも大きい堂々たるボディサイズを持つ。車輪内にギアを組み込むことで車軸をかさ上げする「ポータルアクスル」を採用し、最低地上高は標準的なSUVの約2倍にあたる450mm。もともと定評があったG クラスのオフロード性能をさらに引き上げている。

エンジンは、最高出力630ps、最大トルク1000Nmを発生する6.0L V型12気筒ツインターボだ。メルセデスの全モデルのうち、V12エンジンを搭載するのは『G650ランドレー』のほかにわずか8モデルしか存在しない。

ファーストクラスの座席を思わせる豪華で贅沢なマイバッハ『G650ランドレー』の後席

しかし、『G650ランドレー』の最大の特徴は、なんといってもその豪華で快適な室内空間にある。ホイールベースが延長されたことで広大な室内を持つにもかかわらず、乗員は4名。ドライバーが乗る前席と後部のキャビンは透明度がスイッチ操作で調節できるガラス製の電動パーテーションで区切られ、それによって独立した後席にはオーナーとそのゲストなど、選ばれた者しか座ることのできない贅沢な作りとなっている。

この後席の頭上には電動ファブリック製ソフトトップを備え、スイッチを押せばルーフが開いてオープンカーに早変わりする仕掛けだ。飛行機のファーストクラスを思わせる後席は、オットマン付きの左右独立式で、電動リクライニグ機能やマッサージ機能も装備されている。もちろん、レザーやウッドはマイバッハならではといえる最高級素材である。

さらに、後席には専用のエアコンディショナーやインフォテインメントシステムが備えられ、左右の席の間には収納式のテーブル、保温・保冷機能を持つサーマルカップホルダーも用意されるなど、快適な移動が愉しめるようになっている。

『G650ランドレー』は2017年3月初旬のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされ、同時に99台限定で予約注文がスタートした。価格はアナウンスされていないが、2017年後半にも生産が開始されるといわれている。メルセデス・マイバッハが作った贅を極めたGクラス。このクルマに乗り、アフリカの大地でサファリゲームドライブを思う存分愉しみたい…男なら誰しもそう夢見てしまう一台である。

Text by Kenzo Maya