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- 恋に効く心理学テクニック -

【心理学】イケメンには長期戦で対抗せよ!

モデルや俳優の姿をテレビで見て、「1日でいいからあのルックスと交換してほしい!」なんて思ったこと、誰しも一度はあるのではないだろうか。異性を好きになる理由は人それぞれだが、なんだかんだいって美男美女は恋愛に有利なはず…と考えてしまうのは、単なるひがみ根性だろうか?

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

性格は後から“効いて”くる?

内藤先生「恋愛において、確かにルックスは重要です。ただし、それはあくまで“初期段階”の話に過ぎません。時間が経過するほど、優しさや思いやりといった性格要因が重視されるようになることが、心理学の世界では実証されているんです」

内藤先生の語る実証とは、たとえば次のようなデータに基づくものだ。

内藤先生「米ノースウエスタン大学のバーナデッド・パーク氏という心理学者がこんな実験を行っています。初対面の男女を引き合わせ、週に2回のセッション(面会)を7週続け、毎回、相手に対する評価をヒアリングします。その結果、相手に魅力を感じるポイントについて、最初の週にはルックスを評価する声が非常に多かったのが、最後の7週目になると逆に、性格要因を評価する声が上回るようになったんです」

内藤先生によれば、人間は刺激に対して慣れる能力が非常に高い生きものであるため、最初は外見に大きな魅力を感じても、その衝撃は長くは続かないものなのだという。昔からいわれる、「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」という格言めいた言葉は、あながち間違いではないわけだ。

内藤先生「出会った瞬間は美男美女が有利でも、相手と長い時間を共有するケースなら、よりモノをいうのは性格面ということになります。ですから、ルックスに自信のない人は、初めてのデートを長引かせようとするより、時間は短くても何度も会えるような作戦を採った方が、恋愛成就の可能性はアップするかもしれませんね」

 競馬でいうなら「イケメンは逃げ馬、ルックスのイマイチな人は末脚を生かした戦術を心がけるべき」と内藤先生は笑う。やはり人間、見た目だけではないのだ!
Text by Satoru Tomokiyo