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- 恋に効く心理学テクニック -

【心理学】“偶然”の演出が恋愛を成就させる

思わず運命を感じてしまうような瞬間を経験したことはないだろうか? 旧友と意外な場所で再会したり、あるいはたまたま相手と持ってるケータイが同じ機種だったり。他人から見れば他愛もない偶然かもしれないけど、当事者にしてみれば、なんだか特別な関係ができあがったかのように錯覚してしまいがち。このマジック、恋愛に生かすことができないものだろうか?

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

偶然の一致は相手に好意を持たせる!?

内藤先生「そうですね、人間には偶然が重なると、相手への好意が高まる傾向がありますから、偶然の一致を意図的に演出するのは恋愛にも効果的といえます」

そう語るのは、内藤誼人先生。

内藤先生「もともと仲の良い男女には共通点が多いもの。たとえば『パスタが食べたいな』と彼女にいわれたら、すかさず『俺もちょうど食べたいと思ってたんだよ』と返してみたり、『いま○○って映画が観たいの』といわれたら、『じつはそれ、俺もちょうど観たいと思ってたんだ』と返すなど、ウソでもいいので偶然の一致をよそおってみましょう。これによって好感度がアップすることは、心理学的にも証明されているんです」

内藤先生によれば、米マイアミ大学の心理学者スーザン・アベル氏が、大学生135組のペアを対象に、次のような実験を行ったという。実験には、赤と青のボタンを備えた装置を使用。組になった男女が、それぞれ同時にいずれかのボタンを押し、そろって同じ色のボタンが押された回数をカウントした。

内藤先生「…ただし、この装置には細工がされており、事実とは無関係にデータを改ざんし、10回中8回一致したペア、10回中2回しか一致しなかったペアを恣意的に作り出したのです。興味深いのは、次の調査に移ろうとした際、一致率80%のペアのおよそ7割が『また同じ相手と組みたい』と答えたのに対し、一致率20%のそれは6割弱にとどまったことです」

これはつまり、偶然が重なったことで、相手に特別な感情が芽生えたことを示唆している。やはり、偶然の一致は相手に好意を持たせる効果があるようだ。

とはいえ、偶然なら何でもいいわけではない。「あ、元カノと同じ名前だね」なんていおうものなら、単にひんしゅくを買うだけなのはいわずもがな。さりげなく、それでいて素敵な偶然を狙うべし!
Text by Satoru Tomokiyo