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夜中に何度も目が覚めるなら…夜間頻尿対策に有効な「足上げ運動」

40代を過ぎてから、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めるようになったら『夜間頻尿』かもしれない。対策はいくつかあるが、中でも簡単で有効なのが自分でできる『足上げ運動』だ。泌尿器科医の菅谷公男さんに詳しく聞いた。

■今回のアドバイザー
北上中央病院 泌尿器科 副院長
菅谷公男さん

筑波大学医学専門学群卒業。筑波大学、秋田大学、旭川医科大学、ピッツバーグ大学と琉球大学で泌尿器科全般と排尿の基礎研究を行い、排尿障害治療と泌尿器超音波診断(エコー検査)が専門。現在勤めている、北上中央病院泌尿器科では泌尿器疾患全般の診療を行っている。

たった1回の排尿でも苦痛に感じたら、『夜間頻尿』の可能性が

菅谷さん「夜間頻尿とは『夜間での就寝中に1回以上排尿に起きなければならないという愁訴』と定義されています。1回の排尿でも苦痛と感じたら、夜間頻尿の可能性が高いと言えるでしょう。反対に、夜中に何度も排尿に起きても苦痛でなければ、それは夜間頻尿ではなく、単に夜間排尿回数が多いだけです。つまり、排尿の回数よりも、それが苦痛であるかどうかが重要になるわけです。

夜間頻尿と睡眠障害は先進各国の高齢男女が、最も困ると感じている症状の第1位、第2位です。夜間頻尿のために、十分な睡眠がとれない。十分な睡眠がとれないために夜間頻尿になる。そのような相関関係にあります」

『足上げ運動』で脚に溜まった水分を血管に戻し、寝る前に排尿を促す

菅谷さん「夜間頻尿対策として、ぜひオススメしたいのが『足上げ運動』です。実践法はとても簡単。膝下からふくらはぎを椅子や高めのクッションに1時間ほどあげておくだけです。両脚を上げることで脚に溜まった水分を血管に戻し、寝る前までに排尿を促がすことで、夜間頻尿対策になります。

ただし、『足上げ運動』は寝る直前にやらないよう注意してください。寝る直前にやると、寝てすぐに膀胱に尿が溜まってしまうので、排尿で起きることになります。かえって時間帯が早い時間に行うと、排尿で出した水分量が寝る前までにまた下肢に溜まるので、『足上げ運動』の効果は期待できません。『足上げ運動』は夕方か就寝2〜3時間前にするのがベストです」

夜間頻尿になる最も多い原因は過剰な水分摂取なので飲水量を控えよう

菅谷さん「夜間頻尿になる原因として考えられるのは、水分の過剰摂取、睡眠障害の他に、高血圧、泌尿器疾患があげられます。しかし、これらはいずれも加齢と関連するため、夜間頻尿は加齢を代表する症状と言えます。

いくつかの原因のなかで、最も注意してほしいのは水分の採り過ぎです。最近、脱水や熱中症にならないように、こまめに水分をとるようにしているため、過剰に水分を摂取している人が大勢いらっしゃいます。寝る前、脱水にならないように水分をとって寝る人もいますが、夜間頻尿の方にその心配はいりません。脱水になれば、膀胱内の尿量が減ります。なので、例えば夜間に2回排尿に起きるようなら脱水の心配はないので飲水量を減らすようにしましょう」

最後にアドバイザーからひと言

「水分の過剰摂取を控え、『足上げ運動』で夜間頻尿を解消しましょう」
Text by Akihiro Fukuda